暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-A真実への扉〜The last 4 steps〜
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も氷柱を溶かしてはいるけど、打ち付けられていることは変わらないからボコボコに潰されている。その中で聖下が氷柱の上を跳び回りながら、1本の氷柱に着地した”T.C.”へと接近。

「奔れ、紅蓮の砲光。敵に向かいて燃え穿て」

――轟火之砲光――

「雷牙双月刃!」

“T.C.”の周囲に発生した火炎スフィア4基より聖下に向けて放たれたのは火炎砲撃4発。聖下は“キルシュヴァッサー”と“キルシュガイスト”の刀身に電撃を纏わせ、迫る火炎砲を真っ向から斬り払いながら距離を縮めていく。それを黙って見守っているつもりのない私は、“T.C.”を挟撃するために今なお突き出させている氷柱に乗って、一気に“T.C.”の元へと向かう。

「はあああああああ!!」

「エンシェント・ロジック!」

聖下の激しい双刀連撃に対してシールドを展開して弾き返し続ける“T.C.”。私はそんな彼女の背後に回り込むことに成功し、古代ベルカ式の拘束魔法である「拘輪環!」を発動。彼女の両腕をその空間に固定して、宙を指でなぞって発動させるらしいシールドを封じた・・・はず。

「っ・・・!」

「(魔導書は手から離れても落ちずに宙に浮いている。はやて二佐の夜天の魔導書のような、特別な物であることは間違いないわね)ならば・・・!」

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――

50基の氷の螺旋杭を展開し、魔導書に目がけて一斉発射。螺旋杭は四方八方から超高速で魔導書に殺到し、次々と着弾しては炸裂してボフッと真っ白な冷気を発生させていく。

「双牙・・・!」

そして聖下は、身動きを封じられた“T.C.”へと小太刀“キルシュガイスト”の峰側での袈裟斬りを繰り出す。聖下の一撃は“T.C.”の左肩を強打。けれど彼女は膝を突かなかったどころか左肩に乗っている“キルシュガイスト”を左腕で掴もうとした。

――神速獣歩(ゲパルド・ラファガ)――

「光雷刃!」

聖下が一歩分後退しながら繰り出した太刀“キルシュヴァッサー”の電撃纏う峰打ちが、“T.C.”の腹部に打ち付けられた。それと同時に私は背後から魔力で覆った“シュロス”の腹で彼女の背中をフルスイングで打ち付ける。

(この手応え・・・、肉を叩いたものじゃないわ。シールドを叩いた感じ。ダメージは入ってないみたいね)

――リベレーション・フォース――

「「ぅく・・・!?」」

私の螺旋杭の猛襲を受けた魔導書から無数のページがブワッと宙に舞い、火の粉を周囲に撒き散らし始めた。小さな火の粉をこの身に受けるだけで、すごい衝撃と熱さが全身を痛めつけてくる。さらにページの勢いに抗えなかった私と聖下は、“T.C.”から大きく距離を開けられてしまった。

「あ、もうこちらの用は済んだようね」

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