『ヒカリ』
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生き地獄の中で見つけたヒカリ。
失ってばかり、穢れてくばかりだった僕。
生きる気力さえ無かった。
其の目映いオーラが美し過ぎるから、僕は手を翳し君を視界から遮った。
そしたら君が下から覗き込んできたんだ。
そんな君は、僕の唯一のヒカリだった。
君の笑顔が綺麗で、君との景色は美しいものだった。
君の言葉は何故か信じれた。
君が隠してた涙を、イタミを、僕は拭うことが出来なかった。
カナシイ叫びを昇華することが出来なかった。
努力すれば不可能なことはないんだよって、あまりに無邪気に言うから、ついつい流されそうになったり。
努力じゃどうにもならないことは沢山あるって言ったら怒られたりもしたよね。
そんな君はいつでもキラキラしてて、でも陰を帯びた日もあったよね。
そんな時くらい僕がヒカリになって君を励ましたかった。
なのに僕は君のヒカリにはなれなかった。
ごめんね、ヒカリ。
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