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Fate/WizarDragonknight
クリスマスマーケット
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「可奈美ちゃん! ココアちゃん!」

 駆けつけてみれば、友奈は市場で開かれている屋台にいた。
 なぜか四国のうどんフェアなるものが開催されており、近くに設置されているテーブル席で友奈はうどんを食していた。

「こっちにおいでよ! うどん、美味しいよ!」
「うどんか……」

 可奈美は目を丸くした。

「それもいいね。ちょっとすぎちゃったけど、お腹空いたかも。ココアちゃんもいいよね」
「いいよ!」

 笑顔で言ったココアと可奈美は、友奈に続いてうどんフェアの席に着く。そこで。

「おっす! 店長、二名お客入りました!」
「……真司さん?」

 元気な店員こと、城戸真司がいた。



「いや、バイト先の知り合いに頼まれてさあ」

 シフトが終わり、可奈美とココアの分のうどんを持ってきた真司は言った。

「今日クリスマスマーケットでうどん屋も出店するから、店員として手伝ってくれってさ。今日はバイトも午前で終わりだったから、そのまま手伝ったんだよ」
「ほええ……」

 可奈美が感心していると、ココアが可奈美の二の腕をつつく。

「ココアちゃん?」
「可奈美ちゃんと友奈ちゃん、このお兄さんと知り合いなの?」
「あ、そっか。ココアちゃんは会ったことなかったっけ」

 友奈は頷いて、真司を手のひらで指した。
」「
「こちら、城戸真司さん。えっと……色々あって、今は私と共同生活をしています」
「きょ、共同生活!?」

 すると、ココアが白目をむいた。

「きょ、共同生活って……お兄さん、絶対に成人してるよね?」
「ああ、今年で24だな」
「ダメだよ!」

 ココアは向かい席で真司の隣に座っている友奈をがっしりと抱き寄せる。

「年頃の男女が同じ屋根の下で過ごすなんて、危険だよ!」
「危険?」
「お、おい! 俺は別にそういうことじゃ……」
「ダメ! 私の可愛い妹に万が一のことがあったら大変だよ!」
「い、妹?」
「ああ……真司さん、気にしないでください。ココアちゃんのいつもの癖だから」
「そ、そうなんだ……」
「可奈美ちゃんも!」

 いつのまにか、可奈美はココアに腕を掴まれていた。可奈美が「へ?」と反応する間もなく、ココアが引き寄せる。

「私の妹たちに手を出したいんだったら、まずは私を倒してからにして!」
「私までいつものように妹にされた!?」
「さあ、真司さん! 私を倒してみてください!」
「何か面倒なことになってきた……」

 真司が頭を抱えていると、「あれ? 可奈美ちゃんに、ココアちゃん?」という声が聞こえてきた。
 可奈美がその声の方を向くと、そこにはまた知り合いの顔があった。

「響ちゃん?」
「こんちわー!」


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