暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
クリスマスマーケット
[後書き]

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さやか「……さてと。今日もこのあたりで始めますか」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「お? まどかじゃん。おっすおっす。テストどうだった?」
まどか「うん、できたよ。それより、そのバイオリン……」
さやか「ああ、これ恭介のだよ。両親に頼んで、形見としてもらったんだ」
まどか「そうなんだ……上条君のことは……」
さやか「はいストップ。別にさ、同情とかはいらないから。あたしより、恭介本人が一番無念なんだろうし。あたしがこの公園でバイオリンを弾いてるのは、あくまで自己満足。恭介に聞こえるかなって」
まどか「うん。……そういえば、さやかちゃんバイオリンできたの?」
さやか「必死に覚えた。恭介が……死んで、それから覚えたから、まだ初心者。ねえ、折角だから聞いて行ってよ」
まどか「いいよ。聞くよ」
さやか「ありがとうね。まどか。アンタのそういうところ、本当に好きだよ」



______



まどか「素敵な音……」
さやか「初心者にしては、やるほうでしょ? でもさ」
まどか「?」
さやか「どれだけの人に称賛してもらえたとしても、あたしはやっぱり、恭介に、一番に聞いてほしいなあって……ごめん。今日はやっぱり、もうおしまい」
まどか「あっ……だったら、一緒に帰ろう?」
さやか「ごめんね。自称音楽家のさやかちゃんは、ちょっぴりセンチメンタルになっちゃって、少し一人になりたいのだ。それじゃ、またねまどか!」そそくさ
まどか「あっ……」




さやか「ふう……」
さやか「何がセンチメンタルになったよ。芥川かっての……」
さやか「恭介に届ける前に……あたし、このまままどかと友達でいていいのかな……」

さやかの影が、人魚姫のものに

さやか「……何か、食べたいな……」
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