暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-I最終侵攻〜Battle of the 4th Branch office〜
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と突っ込む。障壁破壊効果を持った魔力を付加しての全力峰打ちで“T.C.”の右肩を打ったんだけど、「やっぱ硬っ!」くて、まるで鉄を叩いたかのような手応えで、柄を握る両手が痺れた。その僅かな隙に女性は“キルシュブリューテ”の刀身を右腕の肘窩で挟み込んで、パキンッとへし折った。

「きゃああああああ!」

アッサリと折られた“キルシュブリューテ”から流れ込んできた雷撃にわたしは悲鳴を上げて、意識が朦朧として倒れ込みそうになるけど、それより早く魔力刀を生成する術式、「絶、刃・・・!」を発動して、それを支えに転倒を阻止・・・はしたけど、壁にもたれかかってしまう。

(早く・・・復帰しないと・・・)

セレスのサポート攻撃があるとはいえルミナは“T.C.”と1対1で殴り合ってる。早く加勢して、少しでもルミナを楽にさせないと。そう考えて必死に体を動かして、徐々に痺れが薄れてきたとき、「シャルさん!」って呼ばれた・・・かと思えば、ドンッと押されたわたしは「のわっ!?」とうつ伏せに倒れた。

――スティールハンド――

「「っ・・・あ!?」」

「いてて。一体何が・・・って! ルミナ、セレス!」

2人の胸からは半透明な腕が突き出していて、手の平には強く輝いてるリンカーコアがあった。その光景はまさしく“闇の書”事件でシャマルが行っていた、転移魔法・旅の鏡によるリンカーコア奪取を思い起こさせるものだった。

「すいません、シャルさん。あなたしか護ることが出来ませんでした」

「さ、立って。レイルは待ってくれないわよー?」

わたしを抱き起してくれたのは、ローブを羽織った「アミタ、キリエ・・・!」の2人だった。

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