暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-I最終侵攻〜Battle of the 4th Branch office〜
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ですね」
ルミナへの踏みつけを中断した“T.C.”は放電する魔力を付加した両手でわたしの放った魔力槍をパシッと掴み取り、セレスに向かって投げ返した。解除するには遅すぎて、セレスは“シュリュッセル”で弾き飛ばした。
「破っ!」
――震破・肘槍――
力強い踏み込みからの雷撃纏う右肘による打撃がセレスに迫って、防御のために盾とした“シュリュッセル”が砕かれた。雷撃はさらにセレスを貫通してあの子を吹っ飛ばし、それを見届けた“T.C.”はそのままわたしに向かって突っ込んできた。神秘魔力が付加された“シュリュッセル”すら容易く砕く打撃力。直撃はまずい。“T.C.”から逃げるように奪取して、床に倒れたセレスの元へ。
「セレス!? セレス、しっかり!」
「あぅ〜〜、全身がビリビリするぅ〜」
痙攣するセレスを抱き起こすと、セレスは「クセになりそう〜」なんて言った。戦闘不能にされちゃったかと思ったけど、セレスは割と元気そうだった。ただ、感電してる所為でうまく体を動かせないみたい。こんな状態のセレスを床に置いていていいのか迷う。と、そんなわたしに“T.C.”は容赦なく向かって来ていた。
――震破・指槍――
雷撃を纏う両貫手による連撃を、セレスに当たらないように出来るだけ余裕を以て気を付けながら回避。そこにルミナが“T.C.”の背後から迫って来て、「マジで墜とすよお前!」と怒りを一切隠さずに、分解スキルを半分だけ解放しての打撃、「ファルコンメン・ツェアシュティーレン」を発動。
――震破・掌槍――
ルミナの一撃を左掌底で迎撃した“T.C.”は、雷撃が僅かに散らされたのを見て「あぁ、これが分解の・・・」と納得しながらルミナの拳を掴み取り、あの子の腕を上に向かって引っ張ってそのまま宙に放り投げた。
「体が・・・痺れていても・・・」
――
制圧せし氷狼
(
インバシオン・ローボ
)
――
セレスが氷の狼を10頭ほど作り出して、9頭をルミナのフォローに、残り1頭の背中に「乗せて」ってことだから、わたしはセレスを氷狼の背にうつ伏せで寝かせた。冷たくないの?って疑問は、セレスの耐寒力を知ってることですぐに消えた。
(キルシュブリューテを取りに行かないと・・・!)
氷狼9頭に全身を噛まれながらも“T.C.”は怯まない。天井を蹴って勢いをつけたルミナの踵落としを、右腕に噛みついてる氷狼を盾にしてダメージを抑えた“T.C.”は、左脚に噛みついてる氷狼を振り払って、偶然か否か“キルシュブリューテ”にぶつけてわたしの方に飛ばしてきた。
(どっちでもいい! 手元に来たんなら攻撃あるのみ!)
――閃駆――
「光牙裂境刃!」
氷狼を全身からの放電で消し飛ばし、ルミナの猛攻を左手だけで捌く“T.C.”へ
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