暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-I最終侵攻〜Battle of the 4th Branch office〜
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が黒なら、絶対にアイリも一緒に連れていく。2人の遺体が見つかってる以上はルシルは白だ。ああもう。あれこれ考えていても仕方ない。捕まえた後で当人に聞こう。そう開き直ってしまえば、さっきまでの大混乱は落ち着いた。
「とりあえず、今のところは襲撃予告した研究所以外への襲撃はないみたいね」
「うん。オフィスや本部からも連絡入ってない」
「このまま出てこない可能性もあるわけか。楽は楽だけど、出来れば現れてほしいな〜」
リーダーやガーデンベルグが予告していない場所を襲撃しないとも限らないから、わたしとルミナとセレスは直通転送が出来る特別なトランスポートのあるスカラボの応接室で、予告襲撃地点の様子を複数展開したモニターで監視してる。
「皆さん、お茶のお代わりはいかがですか?」
そこに、シスターズの長女ウーノがワゴンを押して奥のトランスポート室から入ってきた。確かに緊張しっぱなしだったから、ぜひお代わり!って言いそうになるけど、「ウーノ! ドゥーエを呼んで!」って伝えた。わたしの大きな声に少し驚きを見せたウーノだったけど、「判りました」と言った後、少し黙った。シスターズには専用回線の通信機能があるし、それで呼び出してるのかも。
「はいはーい。何か用かしら?」
妹たちが命がけの戦闘をしてるって言うのに、ドゥーエは化粧途中なのかメイク道具一式を持ってやって来た。妹たちは大丈夫だって信頼してるんだろうけどさ。まぁいいや。わたしはウーノとドゥーエに、ドクターが“スキュラ”と一緒に居る映像が映るモニターを向けた。
「「ど、ドクター!?」」
ウーノとドゥーエがモニターにへばり付くように顔を近付けて、嬉し涙を溢れさせた。でもすぐにドゥーエは「に、偽者では!?」って疑った。映像だけで音声は入らないから、絶対に違うとは言い切れない。けどわたしが何かを言う前にウーノが「本物よ。ドクターの仕草、間違いないわ」と両手で口を覆いながら告げた。
「身振り手振り、クセがドクターそのものよ。何者かの変身ではああはいかないわ」
「確かに。だ、だけどドクターがどうしてあそこに居るの? すずか達と相対しているということは、ドクターやスキュラはT.C.側ということでしょ?」
「それについては、すずか達に任せるつもり。ドクターとアイルとスキュラは交戦するつもりはないようだし、トーレ達が相手にしてるだろうT.C.を黙らせてくれたら聴取も楽に――」
わたしがそこまで言いかけてたところで、エマージェンシーコールが携帯端末から鳴り響いた。このコールが鳴る際の設定は、予告襲撃地点以外に“T.C.”が出現した時のみ。応接室内の空気が一気に張りつめて、「はい。フライハイト」って通信に出る。
『フライハイト部隊長。第5支局にT.Cと思しき者た
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