第一章
[2]次話
闘鶏の場所から
エイプリル=モリス金髪を後ろで束ねはっきりとした黒い目と整った顔立ちにスタイルを持っている彼女は愛犬のニーナルイーズを探し続けていた、その愛犬はというと。
「見付からないの」
「そうなの、一年前急にいなくなったの」
エイプリスは職場で同僚に暗い顔で話した。
「お家からね」
「それは不思議なことね」
「そうでしょ、逃げ出したにしても」
「帰ってこなくて」
「ずっと心配してるの」
「それでSNSでもなのね」
「探してるけれど」
それでもというのだ。
「それでもなの」
「見付からないの」
「だから凄く心配で」
それでというのだ。
「今もね」
「それでどんな子なの?」
同僚はエイプリルにその犬のことを聞いた。
「画像見せてくれるかしら」
「ええ、いいわ」
エイプリルも答えてだった。
犬の画像を見せた、茶色の毛で腹の部分が白くなっている垂れ耳の大型犬だった。同僚はその犬を見て言った。
「男の子?女の子?」
「女の子よ」
エイプリルは性別の質問にも答えた。
「凄く大人しくて優しい娘なの」
「大型犬の女の子はそうした娘が多いわね」
「喧嘩も出来ないから」
「余計に心配なのね」
「ええ、本当にね」
「何とかなのね」
「見付かって欲しいわ」
エイプリルの言葉は切実そのものだった。
「それでお家に帰ってきて欲しいわ」
「そうよね、それじゃあ画像私のスマホに転送して」
「探してくれるの」
「協力するわ」
「有り難う、それじゃあね」
「早く見つかるといいわね」
こうした話をしてだった。
エイプリルはニーナルイーズを必死に探し続けた、そして。
遂に彼女は見付かった、そして家に来た同僚に泣きながら話した。
「サウスカロライナにいたの」
「あそこになの」
「ええ、闇の闘鶏場にね」
「闘鶏場になの」
「何でもかませ犬にされていたらしいの」
エイプリルは同僚さらに話した。
「鶏をけしかけてね」
「闘犬みたいに」
「それで戦い方や勝ち方を覚えさせていたらしいの」
「そうだったの」
「ニーナは喧嘩なんか出来ないのに」
涙を流しながら話した。
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