暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第76話 オゾン草を捕獲せよ、イッセーと小猫コンビ結成!?
[2/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ます。


「なるほどな……この雲から灰の匂いがする、灰が氷結して雲になったんだ。雲の上に草が育つのは灰に含まれているミネラルを吸収して栄養を得ているからだな」
「灰……?雲にどうして灰が?」
「恐らくこれは火山灰でしょう。この辺りには活火山が多くあって前に行ったウール火山にも近い。あの火山灰は食べられるくらい栄養がありますからね」


 イッセー先輩の説明に懐かしい名前を聞きました。ウール火山、前にBBコーンをポップコーンにしに行った火山ですね。


「この雲は植物が根を張る程栄養が詰まった雲なんですね」
「ああ、俺が乗ってもビクともしないのはそれだけ深く広く根が張り巡らされているからなんだろうな」


 ルフェイさんはこの雲には栄養がいっぱいあると言います。イッセー先輩の体重を余裕で支えられるほど深く根が張り巡らされているという訳ですか。


「あれ?そういえばここって標高何万メートルはある空の上ですよね?普通に呼吸が出来ているんですが……」
「本当だ。言われてみると自然に呼吸が出来ているね」
「これだけ緑が生い茂っているから酸素も十分にあるのかも知れませんわね」


 私と祐斗先輩は呼吸できることに驚きましたが、朱乃先輩の言う通りこれだけ緑が生い茂っていれば光合成によって酸素がいっぱい作られているから呼吸が出来るのかもしれませんね。


「うわー!本当だー!なんだか地上よりも空気が美味しいかもー!」
「深く豊かな土壌の匂いがするな……とても清々しい気分だ」


 イリナさんとゼノヴィアさんは新鮮な空気を一杯吸っていました。


「それに何だかとっても温かく感じます。こんな空の上なのにどうしてなんでしょうか?」
「成層圏に入って気流が一気に安定したからだろう……太陽が近い分地上よりも温かく感じるのかもな」


 アーシアさんは空の上なのに暖かい気候にホニャッとした緩んだ表情を浮かべていました。気流が安定しているとこんなにも暖かいんですね。お昼寝したらとても気持ちよさそうです。


「……っていうか二人とも少しシワが出来ているぞ」
「なにっ!?本当か!?」
「うわー!本当にシワが出来てるじゃない!最悪だわ!」


 イッセー先輩の言う通りゼノヴィアさんとイリナさんの顔に小さなシワが出来ていました。恐らく過酷な気候で疲れたのでそれが身体にも表れたのでしょう。手鏡を受け取ったイリナさんが叫んでいました。


 よく見るとアーシアさんやギャー君にもシワが出来ていました。女の子にとってシワは天敵です。アーシア先輩もギャー君も恥ずかしそうに顔を隠しています。


(ん?ギャー君は男の子……まあいいか)


 一瞬ギャー君の性別について思いましたが些細な問題なの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ