079話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その6
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の家は魔術師の家系であり参加する義務があるという。
「まぁ、マトウもといマキリの一族は海外から日本に渡ってきた家系だからね」
「そうなのですか?イリヤさん」
「ええ。聖杯戦争のルールを作ったのも私のアインツベルンの家系、リンのトオサカの家系、マキリの家系の合わせて御三家、そしてトオサカの家系の師匠筋である魔導元帥ゼルレッチも立ち会って作られたのよ」
「「「「「へぇー……」」」」」
なんか御三家までは分かったんだけど、最後にすごい大物感がある名前が出てきたね。
魔導元帥とな?
良い響きだ……。
だけどそこで士郎さんは大声を出す。
内容は桜さんも魔術師なのかどうか。
だけど慎二さんは言う。
魔術師は一子相伝。長男あるいは長女だけが魔術を習ってその下の子達は何も知らされずに育ち、大体の場合は子宝に恵まれなかった、あるいは大きな魔術師の家に養子に出されるのだという。
だけど、慎二さんは知識があっても魔術師じゃないという。これって……。
「(イリヤさん……もしかして桜さんって前々から気にしている凛さんの……)」
「(え? うーん……ネタバレになるからあまり言いたくないんだけど直接私たちの聖杯戦争に絡んでくるわけじゃないから教えてもいいかな?そう。サクラはリンの実の妹よ)」
それを聞いてやはりか!と思った。
それじゃライダーを召喚したのはやっぱり……。
いよいよきな臭くなってきたね!
士郎さんの反応からすると本当に士郎さん達の聖杯戦争には桜さんは絡んでこないけど、ふとした瞬間に壊れるような思いを桜さんはしたのかもしれない。
思い出せ!
士郎さんが怪我したときにやってきた頃の桜さんのあの無表情を!
士郎さんのおかげで笑顔を取り戻してきていたけど、それまでは感情を殺すほどの想いをしていたんじゃないか……?
慎二さんに疎ましく思われていて、考えたくないけど慎二さんに……その……あ、あれだよ!うん、最悪な事をされていたんじゃないかって……。
いよいよわたしの中で桜さんは第三のヒロインとして格上げされてきた。
しかも最悪な方向で。
わたしの勘違いでなければ桜さんは汚れ系で被害者から加害者側になって鬱積した感情を爆発させて士郎さん達の敵になるんだろうなって……。
そして、万人の正義の味方になりたい士郎さんの夢をも諦めさせようとする存在になるんだって!
桜さんを護るためにただ一人の正義の味方になって世界を敵に回させるんだって……。
でも……それだけじゃ桜さんの悪役としての立場は弱いな。
この士郎さんの記憶だけでなにかうまいピースを回収できればいいんだけどね。
とにかく記憶を見ていこう。
慎二さんは士郎さんに協力して凛さんを倒そうと提案するが、士郎さんはそれを断って交渉は決裂する。
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