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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
079話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その6
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サーヴァント(おそらくライダー)に襲われてから翌日になった士郎さんはもう桜さんに台所をほぼ占領されていた。
聖杯戦争にも思考を割かないといけないんだしおちおち料理をおろそかになってしまうもんだよねー。
士郎さんを起こしに来る桜さんがマジで彼女じゃないのが不思議でならない。
こんときの士郎さん、マジで朴念仁。

それはそれとして昨晩にセイバーさんから『無事でよかった…』と言われていたけど布団に入ったままだったからあまり説得力が薄かった。
バーサーカー戦以来戦闘は起こっていないしねー。

「なるほどなー。こんときのセイバーは士郎からの魔力供給がほぼないに等しいからああして寝て回復に当たらないといけんほどに節約してたのか」
《ああ……。俺が不甲斐ないばっかりだったな》

お、久しぶりに士郎さんの生の声を聞いた。
回想が声変わりする前だからこの低い声の方がやっぱり士郎さんって感じがする。
というか、少年期、青年期、今の成人期で士郎さん、声変わりが三段階変わってるのか。
まるで声優がまるっと変わってるみたいな……。
いや、よそう。変に勘ぐるとどこからか反動が来るというわたしの直感というか警報が囁いている。
でも、男の人ってこんなに声が変わるってやっぱりすごいわ、うん。

桜さんからすぐに来てくださいと言われて行こうとしている士郎さんのタイミングを見計らってかセイバーさんが襖を開けて一言。

『シロウ……なぜ私を呼ばなかったのですか』

と、お叱りを受けていた。
まぁ、セイバーさんの言い分も分かるよ?
わたしも呼べるもんならすぐに呼ぶもん。
他にも凛さんとの共闘も慎重になるべき、と……。
まぁね。

「セイバーさん、なにか焦ってる感じですかね?」
「まぁ最終的には敵同士にはなるのですからセイバーさんの意見も分かるです。ですが……」
「そうアルネ。本調子とはいかずとももう少し士郎老師とじっくり話し合う時間があるといいネ」
「まぁ、それも聖杯戦争中じゃ叶わないって感じかねぇ……」

ネギ君の言葉にユエ吉、クーちゃん、朝倉が反応していたけど、わたしは単にセイバーさんが脳筋なんじゃね?と思う事しばしば。

そして朝の食事時になってセイバーさんは魔力を回復するためとはいえ、ご飯を四杯以上お替りする爆食ぶりを発揮していて、

「なんだ? セイバーの奴、この世界で食に目覚めたのか……?」
「まぁ、シロウの料理はおいしいもんね」
「まぁ、そこに関しては反論はねぇが……」
「そういうランサーは何を食わされてたのよ……?」
「…………激辛泰山マーボー…………」
《ランサー……くっ……》

なになに?士郎さんも反応するくらいその泰山とかいうお店の麻婆はひどいもんなの!?
興味半分で食してみたいかもし
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