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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
☆いけない少女と夢で再会する話
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る鎖に吊るされていた。
よって自由に動くことも出来ず、ただもがくたびにジャラジャラと鎖の音が虚しく反響するだけだった。

「目が覚めたみたいね。舞さん。」
「!」

横を向いてみるとそこにはアビーの姿が。
しかし今までの姿ではなく、肌は真っ白、その痩せた身体が露になった露出の激しい衣装。
そして頭には鍔の広い大きな三角帽子。
いわば第三再臨の姿。悪い子の時のアビーだった。

「アビー!どうしてこんな事を!」
「ずっと会えなくて退屈だったの。舞さんをいじめたくってたまらなくなって。だってずるいもの。お栄さんばっかり舞さんにあんなことこんなことして。たまには私がいじめたいって、そう思ったの。」

三日月形に歪む口からギザギザした歯を覗かせながら、彼女は悪意に満ちた顔でにんまりと微笑む。

「それじゃあ舞さん。あの時のようにまた始めましょう?舞さんのだーいすきなこと…?」
「…!!」

そう言ってアビーは僕の前に立ち、胸の部分をつかむとそのままメイド服を引き裂いた。
上半身が露になり、思わず僕は恥ずかしさからそっぽを向いてしまう。

「…っ、」
「あら?何を恥ずかしがってるの?お栄さんの前では自分から進んで裸になって、犬の真似をして媚びてるのに。それにこれは何?ねぇ、何を期待しているの?」
「そ、それは…。」

アビーの指先が、ツンと勃ったボクの乳首に触れる。
もどかしい気持ちが熱くなって、身をよじらせようとするも無駄だ。
逃げ場は、ない。

「ねぇ舞さん。ゲームをしましょう?」
「ゲ、ゲーム?」
「そ。”マゾ裁判”って言えば、分かるでしょ?」

マゾ裁判。
それは以前、僕がこの崩壊世界に来る前アビーとお栄ちゃんから課せられた理不尽な裁判。
あらゆる刑を受けながら、自分はマゾではないと言い続けなければならないものだった…気がする。
しかしそれはラクなものじゃない。
あらゆる手を使って僕にマゾだと吐かせようとする2人の責めは今思い出すだけでもゾッとする。
まさにそう…中世に行われた魔女裁判並に理不尽な、一方的な裁判だ。

「僕はマゾじゃない…そう言い続ければいいんだよね…?」
「覚えてるのね。さすがはマゾ犬舞さん?」
「…っ。」

アビーの指が、僕の乳首をつん、とつついた。
思わず声が漏れそうになるも、口を固く結んでぐっとこらえる。
だって、

「あれ?どうしたのかしら?普通の男の人なら乳首で気持ちよくなる事なんて有り得ないのに…。もしかして舞さん…”マゾ”?」

マゾ裁判はもう、始まっているのだから。

「それじゃあ被告人舞さん。今から三十分、私がありとあらゆる手段で舞さんをいじめます。舞さんは三十分間ただひたすら耐えればいいだけ。でも、もし途中で自分がマゾだ
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