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Fate/WizarDragonknight
燃え盛る焔《ほむら》
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誰かの力を借りるなど、オレにはできなくてね」
「へえ。でも、参戦派なんだろ? だったら、俺は君を止める」
「……」
「おい、来るぞ!」

 ビーストが叫んだ。
 同時に、遺跡があった山は崩壊する。
 地獄の炎が沸き上がったかのように燃えあがり、その中から赤い光が流星となり、ウィザードたちの前に着地する。

「ほむら……ちゃん?」

 それは、確かにほむらだった。顔は、ほむらの顔だった。
 だが、彼女の姿は冒険家の姿でも、ましてや魔法少女の姿でもない。
 炎を纏った魔人。
 小山のようにがっちりとした鎧と、雄々しい龍のような角。右手はまさに恐竜のような顔が付いており、そこから吐き出される息はまさに炎となっていた。

「があああああああああああああああああああああああ」

 ほむらが咆哮すると同時に、山が震える。それは川を一気に干上がらせ、山々を炎に包みこんでいった。

「おいおい、これヤバいぞ!」
「とにかく止めよう!」

 ウィザードは慌ててサファイアの指輪を使う。見習って、ビーストもイルカの指輪をはめた。

『ウォーター プリーズ スイ〜スイ〜スイ〜』
『ドルフィン ゴー ド ド ド ドルフィン』

 水属性のウィザードとビーストは、共に暴走するほむらへ駆けつける。

 その背後で、キャスターは謎の戦士を見下ろしていた。

「貴方は、何者?」
「貴様に答える理由はない」
「……なら、なぜオーパーツをマスターが手に入れることを許した?」
「力に溺れ、破滅するだけだろう。ならば、オレが止める必要もないと思っただけだ」



「うわああああああああああ!」

 ほむらの右手の口から、炎が発射された。それは木々を焼き尽くし、アスファルトさえもドロドロの粘土と化す。

『ウォーター シューティングストライク』

 ウィザーソードガンに貯まる青い水の魔力。それを上空に打ち出し、周囲に簡易的な雨を降らせるが、好天候なのも相まって、焼け石に水にもならない。

「くそ、炎が強すぎる!」
「みなまで言うな! オレも手伝うぜ!」

 ビーストはダイスサーベルのマス目を回転させ、指輪を入れる。

『5 ドルフィン セイバーストライク』

 五体のイルカたちが、水でできた体で体当たりをすることで消火活動を行っている。だが、火の手は収まることを知らず、どんどん広がっていく。

「うがああああああああああ!」

 もはやそれは少女の声なのだろうか。
 ほむらはウィザードへ直接殴り込みをかけてきた。恐竜の顔をした拳は、盾にしたウィザーソードガンを通じて、ウィザード本体にも大きなダメージを与えてくる。
 それも一撃だけではない。何度も何度も拳で殴られ、ウィザードは耐えられ
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