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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百五十八話
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「来たぞお前様」

目視範囲内、指の先には猿蟹+α合体。

「駿河!」

影から引っ張り出した手甲を駿河に投げる。

それをはめた駿河がクラウチングスタートの構えを取った。

「ふむ。では儂も手助けするかのう」

我が姉上が口から心渡を取り出し、地面に突き刺した。

「使え。あれは怪異ではない。怪異以前の良くないものが寄り集まった何かじゃ」

隣に突き刺さった心渡のなかごに触れ、柄の拵を量子展開。

「存分に戦え、我が甥よ」

暦さんが心渡を握り、地面から引き抜いた。

織斑流剣術の構えを取る。

「阿良々木先輩!いくぞ!」

「は、はいっ!」

飛び出し、即座にトップスピードに乗った駿河が腕を弓矢のように引絞った。

暦さんはその後を追う形だ。

駿河が飛び上がり、位置エネルギーを加算する。

駿河のスピードと体重が乗った一撃が敵を打つ。

その鋏は手甲を纏った一撃を辛うじて受けきった。

しかし強度が足りなかったらしく、鋏が粉々に砕け散った。

空中にいる無防備な駿河を、猿の腕が襲う。

「それっ」

駿河を魔法で動かし、猿の腕を避けさせる。

そして二の矢。

駿河が避けて空いたアタックスペース。

暦さんが心渡を振り下ろす。

が、しかし。

敵は瞬間移動のように後ろに下がり、大太刀の一撃を避けきった。

「疑似瞬間移動。やはり現代魔法を使ってくるか」

さらには砕けた鋏を掲げると、一瞬で元の形を取り戻す。

再生まで使うらしい。

「我が姉上」

「大丈夫じゃろ。あれくらい」

次の瞬間暦さんが足に気を集中させたかと思うと、大きく踏み込む。

縮地だ。

一瞬で距離を詰めた暦さんが横薙に刀を振る。

上下に真っ二つ。

直ぐ様返す刀で逆袈裟、袈裟の3連撃。

そこまで脳のない猿蟹合体はあっさりと倒された。

「甘いな」

「そうじゃな」

狐の尾に隠された蛇。

それが暦さんと駿河に襲い掛かる。

我が姉上が飛び出し、二人の前へ。

襲い来る蛇を両手で掴み取る。

「62点」

うん。最後油断したからね。大幅減点は仕方ない。

赤点じゃないだけましだと思ってほしい。
とりあえず服が破けた駿河に面倒だから機能縮小版のムーバルスーツを渡しておく。

で、だ。

今は暦さんがブランコの下に横たわっている。

既に臥煙からのメッセージは見たようだが。

「暦さん。何してんの? いつまで我が姉上の絆創膏見てんの?」

「ちげーよ? 抜け出すタイミング見計らってるんだよ?」

「魔法で押し出そうか?」

「碌なことになりそうにないから止め
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