暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-H最終侵攻〜Battle of the north. another side 2〜
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。それに乗せられている魔力は私以上。そして何より、私たちを害そうとする殺意が込められている・・・!)
イクスさんの強心魔法が無ければ、足が竦んでしまって動きを鈍らせていたかもしれません。ですが、私は独りではありませんし、フォルセティさんの言っていたように、ヴィヴィオさんを自由にするための戦いとなれば否応なく戦意が満ちます。
「ヴィヴィオとアインハルトさんは一旦下がって!」
――コード・レフレクスィオーン――
フォルセティさんの2挺の“エマナティオ”の銃口より放たれた魔力弾が、グレゴールの右直打を迎撃しました。すると、グレゴールの拳は大きく弾かれ、拳を纏っていた魔力が吹き飛び、太い五指の節々から出血しました。
「むっ・・・!? ふんっ!」
次は魔力を付加することなく普通の膂力に任せた左廻打を繰り出したグレゴールでしたが、フォルセティさんの放った魔力弾の迎撃を受けると同時、先ほどと同じように出血しながら弾かれました。
「イクス!」
「はいっ! 猛撃の鎖牢!」
イクスさんの両手の人差し指、中指、薬指にはめられた計6つの指輪の小さなクリスタルが輝き、グレゴールの周囲に茜色のベルカ魔法陣が6枚と展開され、ミッドチルダ式におけるチェーンバインドが1枚の魔法陣より5本と出現。計30本の鎖がグレゴールを滅多打ちにし始めました。
『ヴィヴィオ、アインハルトさん! まずはキュンナから墜とそう! グレゴールはそれまで僕とイクスで足止する!』
『キュンナには夢影というスキルがありますから、本体を拘束しても分身体がどうにかするでしょう。ならば、拘束しやすいグレゴールを押さえつつキュンナを止める方が、難易度は優しいかと』
『判った!』『判りました!』
フォルセティさんとイクスさんの提案を受け入れ、私とヴィヴィオさんは即座にキュンナさんへと向かいます。キュンナさんは「今度こそ、私たちが勝つ!」と声を上げ、銀色の魔力で大鎌を生成しました。幾多の試合の中でも長柄デバイスを武器とする競技者は何人もいましたから、対応は難しくはないです。が、魔力ですべてが生成されているというところが厄介です。
(どんな効果が付与されているか判らないのがまた・・・)
ルシルさんの魔力槍などがその最たるものでした。拳を交えているところに爆破されたり、形を変えられて空振りを誘発させられたりと、その他にもいやらしい効果を発揮してこちらを翻弄してきたので、キュンナさんの鎌も似たようなことをしてくる、と考えておかないと足元を掬われそうです。
「かつての
テウタ
(
わたし
)
が果たせなかった宿願を今日!
キュンナ
(
わたし
)
が果たします!!」
『イクスは拘束のみに注力を。ヴィヴィオ、アインハルトさん。2人にはブースト魔法でかける!
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