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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
代表と探偵と裏側の狂気
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めに刀を手に取る決意をしたって言うしな。

「そうだよ。殺しの技術そのものは"悪"じゃない。使う人によってそれが決まるんだからさ。」

と、葵も話に加わりフォローを始める。

「使う人によっていい殺しにもなるし、悪い殺しにもなる。それに今アンタがあたし達としようとしている事は、間違いなくいい方だよ。」
「1度はおまんを殺しかけた男だというに…何を言いゆう。」

刀を見つめる以蔵。
殺しの道具として使い続けていたそれは何も言わないし、これからどうするべきかなんてアドバイスも出さない。
だが

「わしは…わしはこの刀をマスターを助けるために使う。そしてこれからは守る為に使う。これでええ。」
「…ああ。」

始末屋からは足を洗う。そういう事でいいのだろうか。

「おい以蔵。前に来てくれ。」
「おう、そろそろか。」

そうして少しの間話していたら以蔵を呼ぶ子安さんの呼ぶ声が。
どうやら、到着間近らしい。

「私とアンデルセンはお前が捕らえたという体で話をするぞ。他の奴らは隠れてろ。」

そういい、子安さんは以蔵に後ろ手にロープを緩めに結ばせる。
引っ張ったらすぐに解けるレベルの結びだ。
敵を欺くには充分だろう。

「覚悟はいいな?私がこう言うのもアレだが院長命令だ。『絶対に生き残れ、全員で笑って帰るぞ。』」


?


葛城財団本部、船着き場。

「暇ですね。」
「だな。」

真夜中。
ウッキウキで帰ってきた代表を見るからにして気分がいいのは分かっていた。
そうしたら帰ってくるなり今夜は宴だとかいきなり言い出すし、どうしたんだと思えば東京を攻め落としたとのこと。
代表、宗教の教祖の若いやつと傭兵の三人でだ。
サーヴァントも連れずどこ行くんだろうなぁと思ってたらまさか東京とは。とビックリしたもんだ。
そして今、財団本部では宴という名の乱交パーティーが繰り広げられている。
嬌声は聞こえるし、俺も仕事ほっぽり出して参加してぇなぁなんて思ってたが

「ダメだ。」
「え?」
「俺達は見張り番だろう。」

先輩にダメと言われ、渋々こうして日が変わる時も休まず船着場にて見張りをしている。

「なんでですか先輩。」
「いいか?敵っていうのはこうして油断しているところを容赦なく突いてくる。見張りもいなかったら敵の侵入を許してしまうだろう?」

別にいいじゃないですか。相手は再起不能なまでにやられたらしいし。
それに代表も自信満々に3日後には大量のサーヴァントがやって来るって言ってたんだし。
この先輩はなんかこう…柔軟性がないというか…真面目すぎる。
マニュアル通りにやるのは二流ですよ、と口から零しそうになったがグーで殴られたくないのでギュッと固く閉じた。
あぁ、
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