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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章『ふたりで…』
代表と探偵と裏側の狂気
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に乗っており、後は俺を待つだけとなっていた。

「なんか最終決戦みたいだね。」
「みたいじゃねーよ。そうなんだよ。」

飛び乗り、隣におっきーがやって来る。

「ねぇまーちゃん。」
「あ?」
「絶対、勝とうね。」

当たり前だっつの。

「夢半ばで倒れたりすることはしねーよ。だからお前も死ぬなよ。」
「大丈夫大丈夫。姫自己防衛は完璧なサーヴァントだから。」

うん。確かにその辺は問題なさそうだな。

「それじゃあ出航だ。行くぞ!」

船のエンジンがかかり、子安さんが運転する。
離れていく港。そこには俺達をずっと見守る人達。
ああ、やるんだな。
色んなもん託されて、俺達はこれから戦うんだな。

「どしたのしみじみした表情して。」
「うっせ。感傷に浸ってんだよ」







そして、
俺達が出航した港では

「…さて。」

院長先生が踵を返し、海に背を向ける。

「彼らも頑張ってる。俺達も俺達の戦いを頑張らなきゃな。」
「そう、ですね…。」

院長先生に頷く弟くん。
そして院長先生が見据える先は
遠く、そのずっと遠く。

各地から集まった人達が押し寄せているその場所であった。

「東京を不当に占拠する悪魔共め!!」
「どうして葛城財団に従わないんだ!!」

原理は分からないが、擬似サーヴァント神代正義の活躍を見た一般人達は皆こうして彼に賛同している。
そうして今、東京にいるサーヴァントやマスター達を拘束するべくデモ隊やら警察が動き出していたのだ。
そしてそれを説得しようとしているのが

「やめてみんな!どうしてそんなことをするの!?」

人々を魅了した、マリーアントワネットだ。
そして遅れてやって来た広海さんもまた、大声で説得を始める。

「どうしたんだ!?つい昨日までサーヴァントにあんなに友好的だったのに!!」
「黙れ!!契約者風情が!!」
「俺達は悪魔に騙されていた!それを正義様が証明してくれたんだ!!」
「そうだ!正義様万歳!!正義様万歳!!」
「こっちは国がついてんだよ!悪魔は捕らえろ!契約者は殺せ!!」

こういったデモが起きているのはここだけではない。
全国各地至る所にて、サーヴァントのいる場所にはこうして人々が押し寄せている。

「正義様は私達を正しい世界へ導いてくれる救世主なのよ!?」
「お前は悪魔に魂を売った!この外道が!」
「被害者ぶってるけどな!お前達が悪者なんだよ!!」
「このままじゃ…!」

ヒートアップするデモ隊達。
そしてついに彼らは地面に転がる石を手に取り

「マリー!危ない!!」

彼らの言う悪魔めがけ投げつけ始めた。

「あなた!!」

マリーに投げられた石
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