最終章:無限の可能性
第284話「集いし“意志”」
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こまで、とは聞かないよ」
椿は優輝の事を好いている。
だからこそ、傍にいたいし、傍で共に戦いたい。
だが、発揮できるコンディションの問題で地球に待機する事になった。
理屈ではわかってはいたが、それでも諦めきれなかったのだ。
故に、優輝の助けになるために無茶を通してでも射手になろうとした。
「“器”が耐えれないなら、耐えれるように私も“意志”を堅めればいいだけよ」
その決意は、その“意志”は、これ以上なく堅い。
誰になんと言われようと曲げない覚悟。
「……わかった。そこまで言うのなら、あたしからも皆に伝える」
だからだろう。
渋々とだが、紫陽もそれで納得した。
そして、直後に防衛の戦闘も一段落ついたようだった。
「それで、どうするの?」
「全員……とまではいかないけど、皆の“意志”を集めるわ」
「要は皆の力を一点に集束。それを椿が矢として放つって事だ」
「なるほどね」
聞いてきたとこよは深くは聞かなかった。
自身も無茶をしてきた人生だった事もあるが、話を既に聞いた紫陽が渋々ながら納得していたからだ。
「それ……大丈夫なの?」
そのため、代わりに優香が心配して椿に尋ねていた。
「当然、無理する事になるわ。でも、出来るのは私だけなの」
「……無理をしてでも、優輝のために何かしたいのね」
「っ……よくわかってるじゃない」
自身の想いを優香に見抜かれ、椿は僅かに狼狽える。
「わかったわ」
「……いいのか?」
「同じ立場だったら、私達もそうするでしょう?」
「……そうだな」
隣に立っていた光輝も、優香の言葉に納得する。
対する椿は、二人にあっさり納得された事に少し気恥ずかしさを覚えていた。
「手筈としては、我らよりも地球にいる者達に協力させる方が効率的だな」
「そうだね。でも、手が空いてるなら私達も協力しないとね」
「みなまで言わなくとも、全員理解しておろう」
見渡せば、全員が力強い瞳をしていた。
それを見て、ディアーチェと話していたとこよは椿に笑みを向ける。
「……まったく、皆してこんな子供みたいな策に乗っかるとはね」
椿は、そんな皆に呆れたようにそう言う。
しかし、言葉とは裏腹に椿も不敵な笑みを浮かべていた。
「上等よ、優輝の助けになれるよう、私達の“意志”を届けましょう」
かくして、優輝を支援する一矢の準備が始まった。
「ッ……三人とも、無事!?」
神界の奥。イリスがいる場所に近い場所に、優奈達はいた。
つい先ほど襲ってきた“闇”の余波を、優
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