暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/WizarDragonknight
ライト プリーズ
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いわ」

 何度もライトの指輪を使いながら、ハルトはキャスターの先導の元歩いていた。
 時折キャスターは足を止め、壁の文字を読み取る。そのたびに、あった分かれ道を選んだり、隠し扉の位置を割り当てたりしていた。

「なあ、これって俺たち、もしかしてキャスターがいなかったら永遠に迷子になってたんじゃない?」
「みなまで言うな。自分でも悲しくなる」

 コウスケとひそひそ話している間も、キャスターは進んでいく。
 そして。

「……あれ?」

 ハルトは、体に違和感があった。

「どうした?」
「今……なんか踏んだような……」

 足元の違和感の正体を探るべく、ライトで視界を照らす。
 綺麗に敷き詰められたブロックの一点のみ、意図的に開かれたであろう窪み。
 それがスイッチだと、ハルトは認めたくなかった。
 そして、ズドンと重い音が背後から聞こえてきた。

「何だ?」

 能天気に後ろを向くコウスケ。
 ハルトは冷や汗をかきながら、ライトを使う。

「ねえ、こういう古代のダンジョンで出てくるのって……」

 ライトで闇を照らし出したその中に現れた。
 巨大な、丸い岩。

「やっぱりか!」
「ごめんなさあああああああい!」

 ハルトとコウスケは大声とともに駆け出した。
 先行していたキャスターとほむらも異常に気付き、一足先に逃げ出している。

「なあ、ハルト!」
「なに!?」
「よくよく考えたら、この岩ぶっ壊せばよくね?」
「ああ、それもそうだな。ナイスアイデア!」

 ハルトは走りながらトパーズの指輪を取り出す。ドライバーオンでウィザードライバーを出現させた。

『シャバドゥビ……』
「変身!」
『ランド プリーズ』
「ああ、それって最後まで聞かなくてもいいんだ」
「実は必要なかったりする」

 ハルトの前に、魔法陣が出現する。通過し、ランドスタイルになった。

『ドッドッ ド・ド・ド・ドンッドンッ ドッドッドン』
「よし、これなら……」

 ウィザードは立ち止まり、、そのままディフェンドの指輪を中指に入れる。
 このまま『ルパッチマジックタッチゴー』という音声の中で指輪を使えば、土の壁が現れるはずだが。

『エラー』
「「は?」」

 ウィザードとコウスケは一瞬時が止まった。

「……テイク2」
『エラー』
「「何で!?」」

 もう巨岩が迫ってきている。

「おいお前戻ってるぞ!」

 コウスケの言葉に、すでに自分の姿がハルトに戻っていることに気付く。
 ハルトはもう一度変身しようとランドの指輪を使う。だが、帰ってくるのは『エラー』。

「魔力切れ!? あのライトそこまで消費量はないはずなんだけど!」
「み
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ