第二話 ベラーナ村
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いって感情がねえのか?」
呆れたように、バークが言う。
「モンスターと戦うのが怖いなら、ハンターなんてやってない。そもそも、そんな理由で俺がハンターを辞めれば、あんただって上客を失うぞ」
「ちげえねえ」
そう言って、バークは笑いながら机を一度叩くと、次の瞬間には真剣な表情になった。
「ま……もしお前が選ばれたってんなら、そん時はうちに来い。ツケで良い装備仕立ててやるよ」
「どうせならタダにしてくれ。死地に向かうんだからな」
「馬鹿野郎、タダにしたら帰って来なくなっちまうだろうが」
そんな軽口を叩きながら、用の済んだドルフは、工房を後にした。雑貨屋で道具の補充もしたかったが、思いの外、体が疲れている。火山の暑さでやられたのだろうか。
そう急ぐことでもない。一眠りして、起きてからでも構わないだろう。ドルフは自宅に向け、足を進めた。
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