暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-G最終侵攻〜Battle of the north. another side 1〜
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っていないとダメなようなんです。フォルセティは、オーディンっていう過去のクローンから生み出されたクローンなので継承していません」

シャルさんから聞いたことをそのまま伝える。自分で言ってて気分が悪くなった。役目に殉じて亡くなったルシルさんには本当に申し訳ないけど、フォルセティが対“エグリゴリ”用のクローンでなくて良かったって思う。もしフォルセティが知らないどこかで独り戦って死んじゃうなんてことになったら、わたしははやてさん達のように前を向いて立ち直ることなんて出来ないと思う。

「・・・そうですか」

重い空気になっちゃって、次に明るい話題がないかをぐるぐる考えてると、「あ、着きましたよ!」ってイクスが努めて明るい声色で窓の外を指差した。変えるにはこのタイミングしかないってことで「良い服あるかな!」とか「あるある!」とか元気よく声を出す。
そして停車したバスから降りて、オットー達の乗る車が駐車場に入って空いてる場所を探すために一度わたし達の視界から消えたのを見送り、いざ店の入り口に向かって歩き出したその時・・・

「「「え・・・!?」」」

それは起きた。わたし達の側からコロナとリオが突然消えた。そう、これは「結界・・・!」だ。アインハルトさんとイクスで背中合わせで周囲を警戒してるわたし達に「防護服着用!」って大声で呼びかけながら駆け寄って来てくれたのは、ウィングカラーシャツ、ラペルドベスト、スラックス、フード付ロングコート、そして首にクラバットを巻き、腰にマガジンホルダーの付いたベルトを2つ巻いたスタイルの防護服に変身し終えていた「フォルセティ!」だった。

「やっぱり付いて来てくれ――」

「ヴィヴィオ、アインハルトさんとイクスも今は話はあと! きっと狙いはヴィヴィオだから、すぐに臨戦態勢に入ろう!」

「あ、う、うん!」

「「はいっ!」」

「クリス!」

「ティオ!」

「ヒュギエイア!」

「「「セットアップ!」」

フォルセティに言われた通りにすぐに大人モード+防護服に変身。わたしとアインハルトさんは前から変わらないデザイン。イクスは、シャマル先生のようなナースキャップに、詰襟ブラウスにショートジャケット、フィッシュテールスカートにベールのように半透明なオーバースカートっていうデザインの防護服を着用。起動した“ヒュギエイア”は、両手の人差し指と中指と薬指に指輪として6個ある。

「どうすればいい?」

変身を終えたわたしはフォルセティに尋ねる。フォルセティははやてさん達からよく荒事の対処法などを教わってるらしくて、考え方がわたし達のような競技者じゃなくてはやてさんたち局員に近い。

「とりあえず外部との連絡・・・は、今してる。・・・この結界はおそらく閉じ込めた相手を逃がさない
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