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ドリトル先生と不思議な蛸
第四幕その二

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「迂闊に触ると物凄く痛いんだ」
「そうなんだね」
「だから注意が必要なんだ」
「捕まえる時は」
「そうだよ、普通に潜っていてもね」 
 ダイバーの人達がです。
「そうしてもね」
「岩みたいな外見だから」
「色だってそうだし」
「岩と思って触って」
「刺されるのね」
「そうした事故もあるから」
 実際にというのです。
「注意が必要だよ、けれどこの味だからね」
「有名なのね」
「怖い外見で毒もあるけれど」
「物凄く美味しいって」
「それで有名なんだ」
「そうなんだ、毒があってもね」 
 それで危険でもというのです。
「美味しいんだ」
「そう言うと河豚と同じだね」
 老馬が言ってきました。
「河豚も毒があるし」
「河豚は刺さないけれどね」
 トートーが老馬に答えました。
「毒があるのは同じだね」
「まあ河豚の毒は物凄く強くて」
 ジップはその河豚の毒のお話をしました。
「当たったらもう普通に命が危ないけれどね」
「オニオコゼの毒はそこまで強くないみたいだね」
「命を落とすまではね」
 チープサイドの家族はこうお話しました。
「どうやら」
「そうだね」
「けれど毒があるのは同じね」
 ダブダブはしっかりした声で言いました。
「食べてあたるか刺されるかの違いでも」
「正直どっちも嫌だよ」
 ガブガブは本音を出しました。
「僕は毒は嫌だよ」
「嫌も嫌どころかね」
「あたることも刺されることも絶対に嫌だよ」 
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「安全第一だよ」
「何につけてもね」
「けれど河豚はとても美味しいし」 
 ホワイティも大好きです。
「それでこのオニオコゼもだね」
「毒があるお魚は実は美味しいとかあるのかしら」
 ポリネシアはこう言って首を傾げさせました。
「ひょっとして」
「それがあるかも知れないね」
 チーチーも言いました。
「怖い外見だとかも知れないけれど」
「うん、どうもね」
 先生も食べながら言いました。
「怖かったりね」
「毒があったら」
「そうしたお魚はかえって美味しい」
「そうなんだね」
「これが」
「その法則はあるかもね、鮟鱇だってね」
 このお魚もというのです。
「物凄く美味しいしね」
「そうそう、お鍋とか唐揚げにしたらね」
「かなりの味だよ」
「毒はないけれど」
「それでも怖い外見だね」
「そうしたお魚でも」
 それでもというのです。
「美味しいし」
「それでだね」
「オニオコゼも美味しいんだ」
「怖い外見でも」
「毒があっても」
「そうだね、思えば蛸や烏賊もね」 
 この海の生きもの達もというのです。
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