天使とラブソングを……?「おまけ」(第13.5幕)
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るんだけど」
「何だ……風邪でも引いたか」
遅れた原因は風邪?
「昨日食べ過ぎちゃって、お腹の調子が……」
「俺の金だ馬鹿野郎!!!!」(ぼかっ!)
あまりにも笑える体調不良の原因に、立ち上がったウルフ閣下はレクルト閣下の顔面を殴った。
「ぐわぁ!」
「痛〜い。何か理不尽にぶたれたんですけどぉ〜」
だが殴ったウルフ閣下の方が右手を押さえ痛がり、殴られたレクルト閣下は然程ダメージを負ってない。
「てめぇ……ここに来る前に、リュリュさんの所へ寄ったな!」
「何のことか解りませんが?」
なるほど。殴られる事は解ってたので、リュリュ様の下へ行きスカラをかけて貰ったのね!
「ホイミ……まぁいい。ところで質問なのだが……」
相当力一杯殴ったのか、ホイミで回復するウルフ閣下。
だが違う話をするみたいだ?
「リアルに想像して答えろ。俺はリュリュさんが好きだ」
「超絶一方通行の片思い」
永遠に実らない恋。
「うるせー。……で、俺は意を決して彼女にプロポーズする」
「秒でフラれる」
辛辣な台詞付き。
「俺はフラれガッツリ落ち込むんだが、それを見てたお前は俺に何て声をかける?」
「……う〜ん、想像はしたけど言葉だけじゃ伝わらないのでジェスチャーを交えて答えるね」
そう言うとレクルト閣下は右手をウルフ閣下の右肩に置き、物凄く見下した表情で……
「ウルフ君、格好いい(プフゥークスクス)」
「一言一句同じかこの野郎!」(ドゴッ!)
そう言って机の上の書類の束に置いてあった大きめのペーパーウェイトを掴み、レクルト閣下の後頭部へと振り下ろす。
「痛〜!! 流石にそれは反則だよ!」
「うるせー馬鹿野郎! 何奴も此奴も俺を馬鹿にしやがって! 帰れ! そして仕事しろ!!」
質問されて、それに答えたら殴られる……理不尽な職場だ。
見た目被害者のレクルト閣下を下がらせ、仕事に戻る宰相閣下。
今回の件はかなりご立腹の様で、ブツブツ文句を言いながら仕事をしている。
触らぬ神に祟りなしだ……
今日はソッとしておいてあげよう。
ユニSIDE END
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