暁 〜小説投稿サイト〜
幻の月は空に輝く
新たな決意は修行を頑張ろう
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「なる場合もある。無理そうか?」

「……無理っつーか…無理そうっつーか……トマトはサラダの方が好きっつーか」

「じゃ、こっち。俺はそれ平気だから」

 もう一つはイチゴのデザート。始めからイチゴを三つ作れと言われそうだけど、ちょっと興味があったから仕方ない。
 今度は野菜のケーキシリーズをやってみるかなぁ。ゼリーだと生野菜が直にのってるし。それでダメな人もいるしね。
 
「……野菜をデザートにする意味は?」

 私がまた作る気なのを見抜いたのか、ナルトがぼそりと呟く。

「低カロリーで身体に優しい味だからだろ」

 トマトの酸味と、生クリームの組み合わせが好きって女性もいるだろうし。私の言葉に、ナルトは低カロリーねぇ、とか。味覚的に凶器だったけどなぁ。とか呟いてるけどね。
 あー……合わなかったのか。
 それでも一口食べて吐き出さないのは、やっぱり私に慣れてくれたんだという事にしておこう。


「所で、今日は二人揃って不自然だが、何かあったか?」

 会話の流れで不自然にならないように。
 答えてくれそうなタイミングを見計らって突撃してみたんだけどね。

「ぶっっ」

 瞬間、ナルトが噴出しましたとも。
 お茶を飲んでいたというタイミングが悪かったのかどうなのかわからないけど、そんなに見事に噴出さなくても。


「別に。相変わらずランセイはオカシイっていう話しをしてただけだ」

 私から渡されたタオルで顔を拭きながら、ナルトがそっぽを向きながら素っ気無く答える。そんな噴出すような内容かなぁ。

「ごちそうさまっ。テンカ。修行に付き合えよ」

《わかった。今日は我が鍛えてやろう》

「修行なら俺が…」

 付き合うよ?
 と、いつものように言おうとしたんだけどね。

「……もう少し強くなってからだろ。今の状態じゃ俺の修行になんねーし」

《ランはチャクラの扱いをもう少し学んだ後の方がが良かろう》

 同時に二人から言われて、見事にへこんだ私がいたりとかねっ。
 そりゃナルトには及ばないしテンには守ってもらってばっかだけどさ。

「…………」

 じぃ、と恨めしげに見る私なんて既に眼中に入っていないのか、食べ終わったお弁当やデザートを風呂敷で包んで私に押し付けるように私に渡すと、二人揃ってさっさと走り出してあっという間に姿も気配も消えてしまう。

「……へこむなぁ…」

 弱いのは事実だしなぁ。
 事実だけど、ついつい頭を垂れ下げてへこむ事数秒。けれど次の瞬間にはがばっと顔をあげて、パパッと手際よく片付けを済ます。

「よし。修行しよう!」

 そして、ナルトとテンと一緒に修行という名のコミュニケーションをとるんだ!!
 風呂
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