第四章
[8]前話 [2]次話
母は猫を病院に連れて行った、そしてあず未もキャッシュコーナーに行ってお金をおろしてそうしてだった。
そのうえでだ、病院に向かうと母に言われた。
「尿道結石だったわ」
「そうだったの」
「猫はよくなるってね」
その様にというのだ。
「言われたわ」
「それだけだったの」
「そう、これからご飯は替えるけれど」
「どういったのに?」
「尿道結石にならないね」
そうしたというのだ。
「ご飯にするけれど命にはね」
「何もないの」
「そう言われたわ」
こう娘に話した。
「幸いね」
「それはよかったわね」
「けれど診察してもらったから」
このことは事実だというのだ。
「だからね」
「それでよね」
「診察代はね」
「それは持って来たから」
それでというのだ。
「出すわね」
「それじゃあね、正直助かったわ」
母は娘に安堵している顔で話した。
「今回は」
「私がお金出せたから」
「マリーが若しすぐに命に関わる状況だったら」
その場合のことを考えて言うのだった。
「もうお金がなかったらね」
「どうなっていたか」
「そう、本当にね」
その時はというのだ。
「そう思うから」
「だからなのね」
「お金持ってくれていてよかったわ、お金は後で返すから」
母は娘にこのことを約束した。
「だからね」
「それでなの」
「そう、安心して」
お金のことはというのだ。
「借りたからにはね」
「そうしてくれるの」
「だってマリーは家族でしょ」
「ニャー」
母はそのマリーを見て娘に話した、マリーも一声鳴いて応えた。母はさらに言った。
「そのマリーに何かあったらね」
「その時はっていうのね」
「そうよ、あんたもマリーは家族って思ってるでしょ」
「当たり前じゃない、大切なね」
只の家族ではなくというのだ。
「そうした娘よ、私の妹でしょ」
生きものの種類は違うがだ。
「そうでしょ」
「そう思うならね」
それならというのだ。
「これは家族のことで家のお金ですべきことだから」
「私だけのことじゃないから」
「お金は出すわ」
家でというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ