第3話 強硬派壊滅!!新たな脅威!
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を計画していた。しかし、いずれも失敗に終わっている。
アメリカに限らず、ロシアや中国など日本側世界の工作員達はありとあらゆる手段でショッカー側世界に潜入しようと試みたがどうやってもオ・ンドゥルゴ基地に入り込む前に発見され、捕縛されていた。
事前の準備や証拠隠滅は完璧だったはずだ。…にも関わらず、オ・ンドゥルゴ基地の監視や警備は人知を超えるほどに厳重過ぎたのだ。
中にはショッカーに対する諜報自体を中止する国が出る一方、アメリカやロシアは超大国としてのプライドが邪魔し、諦めることができなかった。
「今回のコリアの実力行使に乗じれば、ショッカー側の戦闘データを集めることができます。日本には我が国の預かり知らないことと白を切ればいいんです」
補佐官からの言葉にデュレルは「うむむ」と唸る。迷っている様子だ。それを見た補佐官はあと一押だと確信し、口を開いた。
「何れにせよ、改造人間の戦闘能力が不明瞭です。これを利用しない手はありません。それに…我が国が中露やコリアに遅れをとってもいいので?」
「……分かった。作戦を許可しよう」
デュレルが渋々、頷くと、補佐官は得意そうな顔をした。
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中国 中南海 国家主席執務室
アメリカが策謀を巡らす中、中国国家主席の薹 徳愁は頭を抱えていた。
というのもここ最近、国内…とりわけ、チベットやウイグルでの反中運動が過激化しつつあるという報告を受けたからだ。
反中運動についての報告書の中には見たこともない自動小銃や戦闘服で武装したウイグル人の写真が貼付されていた。さらには兵士の中には怪物を見たという証言をする者まで出ていた。前者はともかく、後者の方は報告した兵士の正気を疑ってしまう。
薹 徳愁は大方、CIAが裏で支援しているのだろうと結論づけた。あの組織にはかつてチベットの抵抗組織を支援していた過去があるからだ。
「まぁ、適当に弾圧を強めておけば大丈夫か。いくら装備がよくなろうと、あんな野蛮人共なぞ中華民族の敵ではない。どうせ、イスラム教国やアメリカ企業はこっちの味方だ」
これまで通り、アメリカ企業にはウイグルの安価な労働力を、イスラム教国にはウイグル人の臓器を売ればいい。一度、利権に巻き込んでしまえば連中がこちらを批判することはない。連中だって感情や同胞意識よりも利益を優先するからだ。
抵抗運動など好きにさせておけ。時期になったら徹底的に弾圧し、天安門事件の時のように風化するのを待とう。
「問題は対ショッカー外交だ。日本とアメリカに交渉を独占されたのは痛いな」
国家安全部からの情報によればアメリカがショッカーの使節団との会談権を勝ち取ったという。全く忌々し
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