第3話 強硬派壊滅!!新たな脅威!
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見立てですが、かなりの利益が見込めると思われます。ショッカー世界は人口が異常なほど多いので食料や資源を中心に売り込むとよいでしょう」
補佐官もまた、デュレルと同様に笑みを浮かべていた。
「フフ、そうだな。なんとしても異世界との交易は我がステイツが独占するのだ」
ここにきて、アメリカの黒い面が如実に現れていた。他国との交渉の場で、隙あらば自分達が主導権を握れる環境を整え、都合の良い資料や甘い言葉で利権に入り込む。全ては多国籍企業が他国でマネーゲームを行うためである。
彼ら多国籍企業は利益を上げるためなら何でもする。
政府に圧力をかけて始めさせた石油利権目当ての戦争でイラク人を劣化ウラン弾で虐殺しようと、中共と組んでウイグル自治区でウイグル人を奴隷のように強制労働させようと心が痛まないのだ。
だが、そこまでしても結局、富を得るのは1%の富裕層だけ。
貧困層はその利益にありつくこともできず、時間を追うごとに肥大化する富裕層に経済面で搾取される。
いや、経済面だけならまだいい。学校給食にファストフード会社が参入している現状では『健康』すら搾取されている。その悪性ぶりは凄まじく、彼ら貧困層の最後の勤め先である軍隊に入ろうにも入隊検査の時点で弾かれる程だ。
かといって病院に行けば高額な医療費を請求される。
政府もこれを止めることはしない。99%の民を金儲けの対象としか見ていないからだ。『国民皆保険制度は社会主義の道だ』と政府が声高らかに叫んでいる辺りにその思惑が見え隠れしている。
そして、ただでさえ苦しい生活をしている貧困層に商業主義に走った肥大化したキリスト教会…いわゆる『メガチャーチ』が近づき、二重に搾取する。
国内は矛盾と不満だらけ。到底、『自由の国』と言えるものではない。
デュレル自身もその事を問題とは思ってはいるが手の打ちようがなかった。
なぜなら、彼もまた富裕層やユダヤロビーの支持なくして大統領の職を続けることが不可能だからだ。
「ふむ、では他国の反応は?我が国の独壇場となるのはさぞ悔しいだろうな」
「その…他国ですが、不穏な動きを見せつつあります。それに未確認情報ではありますが、南北コリアが"実力行使"に出るという情報がCIAの元に飛び込んでまいりました」
秘書官の言葉にデュレルは驚き、思わず立ち上がった。
「じ、実力行使だと!?そんなことをすれば一体、どんなことになるか!やめさせるべきだ!!」
「いえ、大統領。これはチャンスですよ」
「チャンスだと?何のだ?」
「CIAの工作員がことごとくショッカー側の門の潜入に失敗しているのはご存知ですね?」
CIAはこれまでに何度もショッカー世界に対する潜入作戦
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