暁 〜小説投稿サイト〜
GATE ショッカー 彼の地にて、斯く戦えり
第3話 強硬派壊滅!!新たな脅威!
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
るという憂き目を見た者もいたほどだ。

この『青年将校』のグループはこのまま自然消滅してしまうのではないかと誰もが思った時、



天は彼らに味方した。
 



日本国のマスメディアが反ショッカー報道を開始したのだ。そしてそれを知ったネオショッカー大首領が激怒し、独自に対日強硬派という一派を成立させたことで彼らは先見の明がある若き青年将校として何とかこの派閥で中心的勢力として居座ることができた。

しかし、今やその地位すら危うい。


「とにかく、次の行動に出るより他はない。でもどうすれば」
「これ以上、何をすれば……」


彼らが思惑を巡らしている中、教会の扉が勢いよく開かれた。
彼らが何事かと注視すると紺色の一群がなだれ込んでくる。ショッカー警察の武装警官だ。


突然のことに青年将校達は対応できず、そのまま警官によって腹ばいに地面に押し倒され、手を後ろでに回される。


「離せ!!お前ら、誰に手錠をかけてるか分かってるのか!?」


「黙れ!貴様らには『利敵行為』の容疑がかかっている!!大人しく縄につけ!」


「何ィ!利敵行為なんかしてないぞ!!」 
「やめ、やめろぉ!!離せぇぇぇ!!」


電子手錠で拘束されながら、青年将校達はわめき続ける。往生際が悪いとはこのことだ。彼らはそのままショッカー警察の本部へと送られ、事情聴取を受けた後、死刑が確定した。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本エリア 東京 大首領宮殿


謁見の間にて、ショッカー大首領は玉座に座ってある人物の報告を聞いていた。報告をしているのは白いスーツを着た青年だ。
彼こそ、GOD秘密警察の第1室長、アポロガイストである。
彼がわざわざ根城であるニューヨークから遠く離れた東京に訪れたのは大首領に直接、"裏切り者"の処遇に関する報告をするためだ。
 

「ご要望通り、テロリストに関与した青年将校は処分しました」


ショッカー大首領は三角頭巾越しの1つ目で、(ひざまず)いて忠誠を顕にしているアポロガイストをジロリと見ると、重々しい声を放つ。


「そうか、これに関して強硬派の出身地の大首領や大幹部に動きはないか?」


「ハッ、ネオショッカー、ドグマ、クライシスの首領や大幹部達もまさか青年将校が不穏分子と通じていたとは予想外だったようで、一様に困惑した様子を見せております」


「なるほど。…しかし、奴等にも監督責任というものがある。私からきつく言っておかねばな」


大首領の明らかに怒気を孕んだ声にアポロガイストは震え上がった。その過程で一体、何人の血が流れることか、想像しただけで冷血な彼でさえ恐ろしかった。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ