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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-F最終侵攻〜Battle of the central 2〜
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「そう言えば貴様らには初お披露目か?」

王様が“エルシニアクロイツ”の柄を両手で握りしめて、その先端を私たちに向けると、先端の剣十字に環状魔法陣を4つ、杖先にベルカ魔法陣を1枚と展開した。

「せいぜい当たらぬように踊るがよい!」

――ゲイアサイルLMG――

魔法陣の放射面から放たれたのは高速砲の連射やった。王様がよく使ってた直射砲アロンダイトより魔力が圧縮されてて、その威力はすさまじいと思う。しかも魔力の増大に収束、安定に加速ってゆう効果を持つ環状魔法陣が展開されてることで、威力が減衰しやすい高速砲が威力を維持したままで連射されてる。

「シグナム、ザフィーラ! 2人はアインスと一緒にユーリをお願いや! 王様は私ひとりでなんとかする!」

「「「しかし・・・!」」」

「心配してくれるんはありがたいけど、今はごめん、受け入れて!」

「はっはっは! よいぞ、子鴉! この王が手ずから遊んでくれるわ! ユーリ! 残りは任せるぞ!」

「はい! 頑張ります!」

王様も受けてくれるようで砲撃をやめて、近くに居るシグナムとザフィーラを完全をスルーして私の居る高度まで上がってきてくれた。その様子からアインス達も私からのお願いを受け入れてくれたようや。王様からの指示にユーリも「ふんす!」って意気込んでる。

「王様と1対1で闘うのっていつ以来やっけ? 闇の欠片事件やったかな?」

「憶えておらん。が、そのような些末な事、今さら思い出すまでもあるまい? 何せ現状においては我の方が強いのは確かなのだ。そのような兵装を身に着けねば魔力に神秘を載せられん貴様に、我が負ける道理など無いのだからな」

「そう、それや。さっきからずっと気になってたんやけど、どうして王様もユーリも魔術が使えてるん? カートリッジシステムのデバイスも持ってへんみたいやし、私みたいな兵装も無し。すずかちゃんのように他の人に神秘を付加させてるわけでもなし」

「知りたければ、まずは我に一撃を入れてみよ子鴉!」

――アンサラーシュラーク――

“エルシニアクロイツ”での直接打撃を、“フォートレス”の機動力を活かして回避した私は「ええよ! 一撃やな! 覚悟してな王様!」って返しながらS3を盾として構え、“ストライクカノン”の砲撃を準備した。

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