暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-E最終侵攻〜Battle of the central 1〜
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に接近している正体不明、2名を確認しました。臨戦体制に移行してください』

「了解しました。結界の展開のタイミングはお任せします。・・・みんな、聞いた? トーレとセッテは前衛。チンク、ウェンディは中衛。私とクアットロとディエチは後衛でみんなをサポート」

「「「了解」」」「了解っス!」「了解ですぅ〜」

みんなに指示を出したところで、私も“フォートレス”を起動させた。“フォートレス”は魔力を別エネルギーに変換して動かす機構だけど、今回の事件に合わせて私やはやてちゃんの使う“フォートレス”を完全魔力運用機へと改造した。シスターズの武装への神秘付加なんてちょっと面倒なことをしなくても、ダイレクトに神秘魔力を扱えるようになってる。

「クアットロは屋上で姿を隠してみんなのサポートを。私は姿を見せてる状態でサポートするから」

頷き返してくれたクアットロは、ISのシルバーカーテンの効果でステルス状態になった。クアットロ自身だけじゃなくて“フォートレス”も見えなくなったから、よっぽどの索敵能力持ちじゃないなら奇襲攻撃も可能だ。
さぁ準備万端。あとは接近している2人を捕まえるだけ。私たちの意識が正門に向いていたところで、私はフッと空に何かを感じた。直後、『直上! 3人目を確認!』って監視班からの報告が入った。

『私が出る! 残りは正門に注意しろ!』

『お願いトーレ! 援護が必要ならまた連絡を!』

『了解だ! ライドインパルス!』

ISを発動したトーレが目にも止まらない速さで空へと上がっていったのを最後まで見届けることなく、私も続いて空に上がったところで・・・

――サウザンドブレス――

「「「「うぐっ・・・!」」」」

とんでもない暴風が吹いて、普通の人より体重が重いチンク、ディエチ、セッテ、ウェンディが吹っ飛んだ。4人の身体能力なら研究所の外壁に叩き付けられるようなことにはならないだろうけど、念のために魔力の網、「キャプチャーネット!」を発動して、4人を受け止めさせる。

「すまない、すずか。助かった」

「ありがとうっスよ!」

「感謝」

「ありがとうございます」

――強装結界――

チンク達を受け止めてる魔力ネットを解除して、地面に降り立った4人と一緒に残る2人の敵と会敵した。それと同時に複数の魔導師が協力して効果をグッと上昇させた強装結界が展開された。メンバーの結界担当班の中には近代ベルカの騎士も居て、神秘カートリッジを扱える人も居るから結界は魔術と化している。

(あの服装と扇。信じたくないけど・・・)

2人ともフード付きのローブを羽織っているけど、胸の辺りの膨らみや立ち方などで女の子だっていうのは判るし、1人は無手だけど、もう1人の両手には見慣れた扇が。それに何
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