暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C最終侵攻〜Battle of the East〜
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火炎弾が大爆発を起こした。巨大な炎の球から発せられる熱波に私たちは声にもならない悲鳴を上げて、爆風に吹き飛ばされた。なんとか姿勢制御が出来るほどの距離まで飛ばされた私は、キーンと耳鳴りがする耳と、爆炎でチカチカする目を使って周囲の様子を探る。
『なのは、大丈夫か!?』
『なんとか! ヴィータちゃんは!?』
『あたしもリインも問題ねぇ!』
『でも目がグルグルします〜・・・』
無事なようで良かったって安堵していると視覚も聴力も回復して、シュテルの姿を視認。2本の“ルシフェリオン”が派手に排熱していて、一切の攻撃が中断されてる。攻めるなら今と判断して、今の爆炎攻撃でも無事だったアクセルシューターを「シューット!」一斉に発射した。狙いはシタデルユニット4基と“ルシフェリオン”2本。攻撃も防御もすべて私が引き付ける。
「ヴィータちゃん!」
「おう!」
ヴィータちゃんはシュテルの頭上に向かって飛んで、私は単独でシュテルの真正面に向かいながら高速砲の「ショートバスター・マルチレイド!」を“レイジングハート”とブラスタービット4基から連射する。威力と射程を犠牲にしているけど移動しながらの連射が可能ということで、シュテルの攻撃を躱しながらこっちは撃ち込み続けられるっていうメリットが生まれる。
(シタデルユニットが動いた・・・!)
先発のシューターを防御するためにユニット4基の縁から魔力シールドが発生して、シューターを次々と防いでいく。そこに5方向からの砲撃。ユニットが展開してるシールドはかなり堅いけど、低威力とはいえ砲撃を何発も受けたらヒビが入るのは必然だった。
「轟天爆砕!」
冷却が終わったのか“ルシフェリオン”のカートリッジをロードさせて、シュテルは1本を私に、もう1本を超巨大化させた“アイゼン”を振りかぶってるヴィータちゃんへと向けた。ユニットはすべてシュテルの頭上に配置されて、「ヘリオポーズランパート」っていう、さっきと同じように炎のドーム状バリアを展開した。
「レイジングハート! カートリッジロード!」
ヴィータちゃんの一撃に巻き込まれないようにブラスタービット4基を撤退させつつ、砲撃魔法をスタンバイ。
「ギガントシュラァァァァーーーーク!!」
「ディバイン・・・バスタァァァァーーーー!!」
「プロミネンスホーン!!」
放つ砲撃、振り下ろされる圧倒的質量と、放たれた火炎砲が真っ向から激突。シュテルの砲撃は私の砲撃を貫通してきて、「わっ!?」と私は慌てて砲撃を解除して、横移動することで砲撃の直撃を回避。そして“アイゼン”に向かって放たれた火炎砲は、「アイゼン・・・」のヘッド部分を撃ち貫いて、ヘッド部分を内側から大きく破壊していた。
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