暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-C最終侵攻〜Battle of the East〜
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モードで起動し終えていて、ブラスタービットも最大展開数の4基を待機させてある。

「時間だ・・・!」

研究所から12時になったことを知らせるチャイムが鳴り始めた。30秒間なり続けるチャイムの音を耳に、全周囲を警戒する。“T.C.”のメンバーは転移を使うから、予想外な出現の仕方をされてもおかしくない。それに動揺せずにすぐに行動できるかが大事になってくる。

――マルソ・カヴァリエーレ――

「む。おい、クラリス達よ。天から来るぞ。数は・・・多いぞ! 8、9、10・・・12の魔力反応じゃ!」

「「『12人!?』」」

ナデシコがそう知らせてくれたとほぼ同時、ようやく私たちもはるか上空から魔力を感じた。空が真っ黒な雷雲に覆われて、ゴロゴロと雷の音がし始める。そしてソレらは現れた。雷撃の轍を残しながら空を駆けるのは、まず私の知ってるサイズよりはるかに大きな10頭の黒いチーター?。その先頭のチーターに跨るのはフード付きローブを身に纏ってる2人。彼らは空をクルクルと旋回しながら高度を落としてくる。12人じゃなくて2人と10頭・・・。ううん、魔力量が半端じゃない。

「監視班! 周囲に他の敵影が無いか確認を!」

『了解!・・・・・・周囲3q圏内に不審な影無し!』

「では結界班! 結界の展開をお願いします!」

『了解!』

研究所の屋上で待機している結界班が、私たちと“T.C.”を閉じ込めるために結界を展開してくれた。雷雲が結界の外に弾き飛ばされたことで稲光も雷鳴もピタッと止んで静かになったかと思えば、チーターの群れが駆けることで小さな雷鳴が鳴り続けてた。

「なのは、クラリス」

「うん。強いよね。特にあの大きなランスを持ってる人・・・」

「騎士か? クラリスと同タイプって感じだな。騎乗騎士だ」

『騎士が相手のようですし、誰が相手をしますか?』

「ナデシコ。私たちの相手は決まったみたい。なのは、ヴィータ、リイン。槍持ちは私がもらうよ」

「良かろう。おそらく強敵だろうが、私とお主なら勝てよう」

決まりだ。私とヴィータちゃんとリインでもう1人を素早く叩いて、クラリスちゃんとナデシコに合流して騎士を倒す。もしくはその逆だ。私たちが相手にするメンバーもそう簡単にはいかないだろうし、とりあえず出来るだけ早く相手を負かして、残りのメンバーをみんなで倒せばいいはず。

「降りてきやがったな」

“グラーフアイゼン”の柄をギュッと両手で握りしめるヴィータちゃんとクラリスちゃんの間を通り過ぎた私は先頭に立って「武装を解除して投降してください」って伝えた。ヴィータちゃんの言うように聞き入れてくれないだろうけど、公務員としての責務でもあるからね。
そんな私の促しに対して、ドリル状の穂を持つラン
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