暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B最終侵攻〜Battle of the South〜
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? で、でもこの方が動きやすし、空気抵抗も・・・――」
「そんなことはどうだっていいんです! フェイトは可愛いうえに美人だから、そんな格好をしていたら
男性
(
オオカミ
)
からHな目で見られたりするでしょ!」
「お、狼・・・? そんな、私のお尻なんかをHな目で見るような人なんていないよ」
「いいえ、そんなことはないわ! こんな魅力的なお尻が目の前にあったら、世の男どもは鼻息荒くして血走った目で見つめてくること間違いないわ!」
「恥ずかしいとは思わないのですか!? ちっとも!?」
「フェイト! 母さんは、大事な娘がそんな格好をしていてちょっと恥ずかしいわ!」
ママ達の説教めいたことをあわあわと困惑しながら聞いてたフェイトが、2人からの恥ずかしい発言に「むっ」となった。そして「母さんだって、PT事件の時は恥ずかしい格好だったじゃないですか」って反論した。
「胸元も大きく広げて、おへそも出して、両腰もパックリ開いて素肌が見えてました。母さんだっていい歳して痴女みたいな格好で恥ずかしくなかったんですか? 私は割と恥ずかしかったです」
「な、な、なな、ななな・・・! なんてことを言うのこの子ったら! 言うに事欠いて痴女ですって!?」
「ちょっと歩くたびに上も下も大事な部分が見えそうになっていたじゃないですか。武装隊が突入した際、ひょっとしたら見えていたかもしれませんね」
「〜〜〜〜〜〜っ!! リニス! フェイトが酷いことを言ってくるわ! これはきっと反抗期よ!」
「リニス! 母さんがしつこくてうるさい!」
ぎゃあぎゃあ口喧嘩を始めるフェイトとプレシアママ。ママが生きていた頃に合って普通な出来事なんだけど、今みたいな奇跡が起きてないと出来ないことだ。だから私とエリオとキャロはちょっと困りながらもその様子を眺めて、レヴィは「ねぇ、まだ〜? 早くやろうよ〜」って不貞腐れて、ママとフェイトに挟まれたリニスは「2人が仲良くて嬉しいですけど、ちょっと面倒くさいです」って苦笑い。
「おやおや。わしがひとり寂しく一仕事を終えてきたというに。おぬしらは全く仕事をせず、お喋りに興じておったのか? それは少しばかり怠慢だと思うのじゃが?」
そこに別の、女の子の声が聞こえた。ハッとして後ろを振り向けば、どこかルシルの防護服を思わせるようなデザインのジャケットを着た小さな女の子がひとり佇んでいた。
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