暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B最終侵攻〜Battle of the South〜
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「・・・私とプレシアがあなた達とお別れした砕け得ぬ闇事件(あのころ)からもう15、6年ちょっとですか。変わらず優しく、立派な子たちで安心しました。ね? プレシア」

「そうね。2人とも私のように酷く歪むことなく、真っ直ぐに、そして綺麗な一人前の女性になってくれていたわ。それをこうして目で見て確認できただけで、今回の召喚には大きな意味があったわね」

「そうですね。私たちの願いと、彼の最後の恩返しが一致したことによる今回の奇跡」

「・・・リニス。リンカーコアの回収は絶対ではないのだし、せめて足止めくらいはしないと彼に申し訳立たないわ」

「はい。エリオさん、キャロさん。ちょっとだけ胸を貸してくださいね」

プレシアママがクロークを脱ぎ捨てると、PT事件の時のような露出度の有るドレスじゃなくてシックな赤いドレスを一瞬で装着した。リニスもクロークを脱ぎ捨てて、いつも着ていたあのピッチリした服を露わにした。そして2人は一瞬で私たちから距離を取った。高速移動魔法でもスキルでもなく、どういった原理か判らない瞬間移動だ。

「よーっし! ママさんとせんせーもやる気になったし、カレンが合流するまで目一杯遊ぶぞー!」

(カレン? 知らない名前だ。女性名だし、いったいどんな・・・)

――スプライトムーブ――

レヴィの姿が掻き消えた。次の瞬間にはエリオを通り過ぎて、フェイトの左横にまで移動してきた。リベレイターフォームっていう大戦斧の“バルフィニカス”はすでに振りかぶられていて、「閃破雷光斬!」って、左右両方の斧頭の刃部分に魔力刃を生成させた。剃刀のような薄いものだけど、その分魔力が圧縮されていて、たぶんめっちゃ強い。

――ソニックムーブ――

私とフェイトとエリオが一斉に高速移動魔法でその場から離脱して、レヴィの一撃の効果範囲から逃れた。キャロもフリードと一緒に空に戻って旋回しつつ、ママ達の動きを警戒。スナイパーである私はさらに距離を取るべくもう一度ソニックムーブをスタンバイして、エリオは“ストラーダ”のカートリッジをロード。

「真ソニックフォーム!」

フェイトは機動力を上昇させる防護服に換装。さらに“バルディッシュ”を二剣一対のライオットブレードUにして、ルシルの“エヴェストルム”みたく柄頭を連結させた。

「にひひ! ボクの知らない形態だ! すごいおもしろ――」

「「フェイト!!」」

とここで、プレシアママとリニスが声を荒げて、さっきみたくスッとフェイトの近くに現れた。ママは「なんて格好をしているの!」って、いつの間に拾ったのかローブでフェイトのお尻が覆い隠した。

「レディがそんな格好で戦場に立つなんて! 可愛らしいお尻のお肉が半分見えちゃっていますよ!」

「え? え? ええ
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