暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B最終侵攻〜Battle of the South〜
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
り「リニス!」だった。

「ま、待ってアリシア! エリオ、キャロ。レヴィの後ろに居る2人のこと、どう見えているか教えて」

「フェイト? 何を言って・・・あっ、T.C.のメンバーは相手のトラウマの姿を取るんだった!」

レヴィは魔力光や魔法からして本物っぽいけど、プレシアママとリニスはひょっとしたら別人がそう騙ってるだけかもしれないわけだ。だけど私とフェイトを騙す理由が無くない? いや違う。私たちを精神的に追い詰めて反撃しづらいようにするためって可能性もある。

「あの、以前フェイトさんとアリシアさんに見せてもらった家族写真の女性2人に見えます」

「砕け得ぬ闇事件で、亡くなった本当のお母さんや使い魔さんと奇跡的に再会できたっていうアレです」

砕け得ぬ闇事件で私たちテスタロッサ家は再会して、その様子をルシルがひっそりと写真に収めてくれてた。その時の写真をデータとして持ち歩いていたから、まだ管理局に入る前の幼いエリオやキャロに2人のことを話したんだよね。覚えていてくれたことに嬉しさもあるし驚きもあった。

「アリシア・・・!」

「うん・・・! トラウマは人それぞれだから、エリオとキャロがプレシアママとリニスの姿を見るわけがない。本当にプレシアママとリニスなの・・・?」

「はい。そうですよ。お久しぶりですね」

「アリシア、フェイト。大きくなったわね」

私もフェイトも知らず知らずのうちに涙がポロポロと溢れ出す。そう言って微笑んでくれたプレシアママとリニスに私は駆け寄ろうとしたけど、フェイトが「気持ちは解るけどダメだよ、アリシア」ってまた私を制止してきた。私は「本物なんだよ? だったらそれでいいじゃん!」って反論する。

「プレシア母さん、リニス。また逢えてすごく嬉しいです。だけど、T.C.として現れたことだけは見過ごせません。そもそも母さん達はどうやって存在しているんですか? 2人はもう亡くなっていますし、亡霊というにはエリオとキャロに見えてますし、クローンなんてありえないですし・・・。あと1つは、もうそれが出来る人が亡くなっているので、これまたありえない」

もう1つっていうのはルシルの“エインヘリヤル”だ。フェイトの言うようにルシルももういないから、ママ達が“エインヘリヤル”っていうのはおかしな話だ。なら、2人は一体何者だっていう疑問は出て当然だと思う。だけど今はそんなことどうだっていいじゃん。

「まぁそう思うわよね。だけど、それについては教えられないわ。T.C.の王との契約なのよ。ちなみに王の正体も言えないわよ」

「そういうわけです。ところで、エリオさんとキャロさん。アリシアとフェイトの同僚の方ですよね? いつもお世話になっています。こちらはアリシアとフェイトの実母のプレシア。そして私
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ