暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-B最終侵攻〜Battle of the South〜
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イトとエリオなんだから、どっちかが機能しないと必然的に私とキャロも危なくなっちゃうんだから」

私は手を叩いてしゅんとしてるフェイトを鼓舞。私も神秘カートリッジを唯一使えるデバイス、“ブレイブスナイパー”の神秘カートリッジが収められたマガジンの再確認。予備は5個。すでに装弾されてる5発と、カートリッジ25発の計30発。フェイトとエリオも似たようなものだ。
みんなで最終確認を済ませ、研究所で待機してる周囲監視班や結界班、念のための武装隊などと連絡を取り合いながら待機を続けて、いよいよ襲撃時刻になったわけだけど・・・。

「来ないね」

「うん」

「監視班からも、周囲1q圏内に敵影は見られないようです」

『こちらキャロ。規制線の内側へ侵入する人もいないみたいです』

監視班は研究所の屋上から散布してあるサーチャーや望遠魔法での見張りで、キャロフリードに乗って上空からの広域監視だ。その2組から異常なしっていうことは、「まさか」って私は地面を見た。研究所の真下、地下にも施設が広がってる。近くの川には排水トンネルが通っているし、そこからってちょっと考えたけど、そこにも監視サーチャーが設置されてるから違うかぁって首を横に振った。

「ほら、何をしているのですか」

「ん?」

どこからか声がした。続けて「待ちなさい。心の準備が」って別の人の声がしたんだけど、この2つの声、ものすごく聞き覚えのあるものだった。でもありえない。だって2人はもうこの世にはいないんだから。それでも「今さら何を言っているんですか。もう4分も経っているんですよ?」っていう呆れ声も、「仕方ないでしょう」っていう困惑の声も、やっぱり聞き覚えのある声・・・。

「フェイト!!」

「っ!? ど、どうしたのアリシア!」

「アリシアさん!?」

フェイトとエリオが慌てて駆け寄ってきてくれて、「声! 声がする!」って伝える。2人はそれぞれデバイスを構えて、聞き耳を立てた。と、ほぼ同時に「もうしょうがないなぁ〜。ボクが開戦の花火を打ち上げるよ!」って、3人目の声がした。

「「「魔力反応!!」」」

私たちを囲うように大きな環状魔法陣が1つと展開された。魔力光の色は水色で、今の声。ううん、とりあえず環状魔法陣の外に脱出だ。私たちは高速移動魔法の「ソニック・ムーブ!」で一斉に飛び出したところで・・・

「天破・雷神槌!」

環状魔法陣外の前後左右、それに上に発生した魔力スフィア5基から中心に向かって雷撃砲が発射されて、激突し合って放電する魔力爆発を発生させた。フェイトにも声が聞こえ、さらに魔力光と魔法を見て「そんな、うそ・・・!」って困惑した。

「フェイト。アイツだけじゃないの。たぶん・・・」

「え?」

「フェイトさん、ア
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