SAO編−白百合の刃−
SAO25-銀の妖精
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ているのかわからないが、だってこんな気持ちになったのは初めてでどうすればいいのかわからないんだもん。
納得すればいいの? それは違うよって、スズナに言えばいいの? 選択することすらわからなくなってしまうこの気持ちは、いったいなんだ?
…………よし、話を変えよう。
「じゃ、じゃあ……お母様は?」
「……キレイだから、お母様」
あぁ、それはなんとなくわかった気がした。
そしてスズナの中ではかっこいいはお父様で、綺麗はお母様の基準で分かられているのね。私がお父さんなのは良い気はしないけど、スズナのことを考えればお父さん役でもいいかもしれない。
「うん、お父様だよ〜」
「うん」
両手を広げると、スズナが駆けつけて胸に抱きしめてくる。あぁ、かわいい。可愛い!
「じゃあ、スズナ。ご飯でも食べましょうか」
「うん、お父様」
そして私はスズナを抱いて立ち上がり、一階へ降りた。
「お父様でいいの?」
「いいよ、それでも。スズナ曰く、私はかっこいいからね」
「かっこいい……かっこいいかしらね? 単なる銀髪だけじゃないの?」
「じゃあ、それでもいいや」
「なによそれ」
ドウセツは呆れながらも、その表情はどこか親子を優しく見守るお母さんのようだった。そのことを口にしたらドウセツに睨まれ、「銀髪」と呼ばれた。
「お母さん。料理よろしく」
「はいはい……銀髪」
「そこはお父さんってのってよ。あと、のらなくてもいいから銀髪って呼ぶの、勘弁して」
ドウセツはそんな私の言葉なんてスルーして、あっという間に料理が出来あがった。スズナのことも考えてお子様大好き?なタマゴサンドと甘くて美味しいフルーツサンドを作り上げた。
「「「いただきます」」
スズナはタマゴサンドを手にとり、小さく口を開けてモクモグと食べる。その姿に思わず私達は見守ってしまう。
「……おいしい」
表情は無表情に近かったけども、スズナは笑っていたような気がしたし、美味しそうに味わっているんだとわかった。
「そうだよね。なんだってドウセツの料理には美味しさの他に愛がいっぱい入っているからね」
「愛がいっぱい?」
「変なこと教えないほしいんだけど」
「お母様は愛がいっぱい」
私の発言には不服そうな表情をしていたけど、スズナの可愛い発言にドウセツは思わず、そっぽ向いてしまう。
流石に幼い子の前では毒吐かないんだね。いや、吐いても通用するのか疑問だね。
「お母様?」
ドウセツがそっぽ向いた理由がわからないスズナは首を傾げる。そんなスズナを私は頭を撫でながら教えた。
「お母さんは照れているのよ」
「そうなの?」
「うん。だからお母さんはどこもおかしくないから気にせず、好き
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