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SAO編−白百合の刃−
SAO25-銀の妖精
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今日は、やたら伸ばすよな。普通に言ってくれ」

 呆れ顔で颯爽と現れた兄。軽く挨拶を言い、私が事情を説明しようとした時だった。

「で、キリカ、悪いんだけど、今日はちょっと……」
「ん? なんか用事あるの?」
「あ、あぁ……えっと……あるっちゃ……あるな……ハハ」

 兄の言葉は歯切れの悪いのは明らかだった。ジッと見つめようとすれば、不自然に目線を合わせないようにする。「なんで?」って訊ねると言葉を選ぶように私を説得した。そしてそこに焦りを感じた。

「……なに? なんか私に言えないことでもあるの?」
「えっ、い、いや……その……」
「もういいよ、アスナに聞くから」
「あ、おまっ……」

 兄がはっきりしないので、隙をついて家に上がり、アスナに聞こうとした。

「アスナー」
「キリカちゃん!?」
「ごめん勝手に上がっちゃってさ、兄が……さ……」

 リビングに向かえば、新婚生活充満のログハウスにはいるはずもない人がいた。その人は白いワンピース、長い睫毛につややかな黒い長髪、幼い顔立ちでまるで妖精のような少女が椅子で眠っていた。
 一体どう言うことかを問い詰めようとした時だった。

「……パパ……ママ……?」
「「あ……」」

 妖精のような少女が目を覚まして、口にしたらすぐに眠りについた。その少女の声は妖精のような可愛い声は、新婚さんのお二人さんを凍りつかせた。新婚二人に挟まれた私はどういうことか理解できた。

「いやぁ〜……グッドタイミングだったね〜」
「そ、そう、かな……?」

 アスナは笑って誤魔化した。
 パパとママねぇ……私がそんな単語の意味がわからないわけないじゃない。そしてそのことを私に隠す意味もわかっている。なんだって兄とアスナはシステム上で結婚しているだけではなく、二人の愛は本物であり、いつかは現実世界でも結婚することになるだろう。

「キ、キリカ。これはだな……」
「わかっているよ、兄。邪魔だったね、私」
「いや、そういうことじゃなくてね、キリカちゃん」
「お邪魔しました〜」
「「待てぇぇぇぇぇぇ!!」」

 全てを理解した私は、邪魔になるだろうと思い去ろうとしたら、兄とアスナが必死に止めに行った。

「おめでとう、お二人さん」
「あのな、そうじゃないからな!」
「聞いてキリカちゃん。あの子はね……」
「わかっているって、二人の子供でしょ? ゲームの世界にできちゃったから、私とか言えなかったんでしょ?」
「「違う!!」」

 兄とアスナは全力で否定した。本当に兄とアスナの子供ではないんだろう。でも、私の眼には照れ隠しするように否定しているようにも見える。

「ドアくらいちゃんと閉めたらどうなのよ?」

 と、そこへドウセツがスズナと手
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