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SAO編−白百合の刃−
SAO25-銀の妖精
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かに不自然。

「お帰り、ドウセツ…………それも…………買っちゃった?」
「なに言っているの?」
「そうだよね。そんなわけないよね…………それじゃあ、訊いていい?」
「どうぞ」

 私はドウセツを指す。
 正確に言えば、ドウセツが“抱えているもの”に指した。

「その子なんなの? 誘拐犯になってしまったの!?」
「その話をするから、落ち着いてきなさい」

 ドウセツの帰りを待っていたら、夕飯の食材と一緒に幼い銀髪の少女をドウセツが抱いて帰ってきました。
 犯罪に引っかからないと助かります。



「倒れていた!?」
「そうよ」

 ドウセツが抱えていた銀髪の少女をベッドに寝かせ、毛布をかける。
 当然の話ではあるが、ドウセツは銀髪少女を買ったわけでも誘拐したわけでもなく、家の前で倒れていたところをドウセツが見つけたと話してくれた。
 白色に近い銀髪のセミショートヘア、右前髪が長くて右目に前髪がかかっていて、黒いシンプルなワンピースを着た少女はどことなく儚い妖精のようだった。

「それで本当に“たった一人”だったの?」
「私はあの子しか見てないわよ」

 幼い銀髪少女がたった一人で家の前で倒れていた? なんか引っかかるけど、上手く言葉にできないこのもどかしさ……なんだろう。

「……両親とはぐれて倒れちゃったのかな?」
「それだけなら両親を探せばいいだけじゃない」
「と言うと?」
「気づかない? その子……カーソルが出ないのよ」
「え……」

 私は慌てながらも、頭は冷静に銀髪少女を確かめた。
 この世界なら、プレイヤー、モンスター、NPCがターゲットした瞬間に必ず表示されるはずのカラー・カーソルが出現する。だけど、銀髪少女にカーソルが表れなかった。
 バグか? それとも銀髪少女はそういう使用になっているのか? こういう時はGMを呼びだせば解決できるのだろうけど、SAOにGMはいないと兄から教えてもらったからそれはできない。

「ねぇ、ドウセツ。あの子、見た目は……十歳だよね?」
「それより若いわよ。多分、八歳くらい」
「じゃあ、間をとって九才」
「年齢当てゲームじゃないんだから、間を取ることないでしょ。もう面倒だから小学生にしましょう」

 見た目はとりあえず小学生だとしてもだ。

「ナーヴギアには年齢制限はあるはずなのに……」
「年齢制限関係なく、SAOを始めた人は少なくないわよ」
「それもそうか……でも」

 それならカーソルが出てもいいはずなんだけどなぁ……そうじゃなければ、銀髪少女はNPCに分類されるはすだ。でもNPCだったら、家に入れられない使用になっているはず。なぜならNPCは固定の位置に存在するものであり、自由に移動できていない。故に、ドウ
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