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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第015弾 天上の舞台で舞うは…… 
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「ちゃんと配布してあるわよね? 転移陣のカード」
「はい。それはもうバッチリと」
「なら良し。これで死傷者を最小限までに抑えられるわね」
「ですね♪ ……あっ、もうそろそろ位置に着く時間ですよ」
「あ、もうそんな時間なんだ……。わかったわ」

 CAとして潜入している私は自分の持ち場に向かう事にする。
 さて……と。気引き締めて行かなくちゃな。

「〈当然でしょ。油断して早々に戦線離脱とか、勘弁被るからね? 凪優〉」
「わかってる」

 最後に瑠璃(相棒)と精神会話を交わし、私は持ち場に向かった。

Side_Out……


Side_Kinji

 あれから、全力で羽田に向かった俺は、急いでアリアが乗っているロンドン・ヒースロー空港行きANA600便の搭乗口に向かった。
 受ける刺激の種類にも寄るが、ヒステリア・モードは長くても数十分しか保たない。
 なので、空港第二ビルに到着した際には通常モードの俺へと戻っていた。……だからといって、歩を止めるわけには行かない。
 俺の推理が正しければ、アリアはもうすぐ会ってしまう。武偵殺しと。
 空港のチェックインを武帝徽章で通り抜け、金属探知器もスルーしてゲートへ飛び込む。
 アリア、そんなにイギリスに帰りたければ勝手に帰ってればいい。
 だが、もう、『武偵殺し』とは戦ってはいけない。
 アイツは俺より桁違いに強かった兄さんを斃したのだ。だから戦えばお前は怪我だけじゃ済まされない。殺される。確実に死んでしまうんだ。お前は!

 ボーディングブリッジを突っ切り、ハッチを閉じつつある600便に俺は飛び込んだ。
 その直後、俺の背後のハッチが閉ざされる。

「武偵だ! 今すぐ離陸を中止しろ!」
「お、お客様!? い、一体、ど、どういう―」
「悪いが、説明しているヒマなんか無い! 今すぐこの飛行機を止めるんだ!」

 CAはかなりビビった顔で頷き、2階へと駆けていった。
 CAがその場から立ち去った後、俺はその場で両膝を落としてしまった。
 強襲科(アサルト)を辞めてから時間が経って体力が落ちている状態での今回の全力疾走。
 正直言ってもう殆ど体力は残っていない。その証拠に息が切れている。
 おまけに「もう一歩も動けない」そんな感じがする。
 だが、これで離陸は中止出来たはずだ。ひとあ──(ぐらりっ)…………は!? 
 今、機体が揺れた!? って事は動き出してるってことか……! 
 どうしt―

「あ、あのぉお……」

 さっきのCAが戻ってきたようだ。
 そしてCAから結果を聞く。
 その結果は…………正直最悪だった。CAの話によれば、

『この飛行機の現在のフェーズは管制官からの命令か
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