T La bambina da I'ARIA…
第014弾 舞台に集い始める武偵たち
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д゚)ハッ! と気を取り戻す俺。
俺と目が逢う瞬間、理子はスッと目を細め、まるでなにかの快感を得た表情で俺に上半身を寄せてくる。
「Je t'aime ? croquer.」と呟き、狭い個室の中で獣宛らの動きを見せ、いきなり……しがみついてきた。
結衣の奴がいなくてよかった……。アイツが居たら、ここは更地になりかねない。いや、確実になるだろう。いや、ホントに良か……いや、良くない。
な、なんなんだ、この状況!? もう突然過ぎて訳が解らないんだが!! 何故に俺は理子に押し倒されているんだ!?
「──理子!?」
「キンジってば、ほんっとーにラブに鈍感すぎ。まるで、ワザとそうなるよーにしか思えない。ねぇ……解ってる? これ、もうイベントシーンの真っ最中なんだよ? だからさ、《《ゲームみたいなこと》》しても、いいんだよ……? 大丈夫。この部屋の出来事は誰にもバレないから。白雪はS研の合宿だし、アリアはもうイギリスに帰っちゃうからね。今夜7時のチャーター便で行くって言ってたし、もう今頃は羽田かなぁ……? それに凪優も結衣も依頼が入ってて終日こっちこないみたいだし。だから……理子と、《《イイコト》》しよ……?」
突然の誘惑と、意外な出来事で……。俺は自分が気づいたときにはヒステリアモードに…………《《なって》》、《《しまっていた》》。
「━━━━!」
その刹那、たった今、理子から聞いた話と、過去の事件が、すべて宛てがわれたかのように一本の「道」として繋がっていく。
そして、その道の行く先……このルートのエンディングは…………取り返しのつかない、ある種のバッドエンド。
―ヤバい。
ヤバいぞ。
今すぐ動かねば…………!
「ゴメンな━━━!」
ヒステリアモードの俺は、理子の目の前に手を滑り込ませ、
ぱちんっ!
指を弾いて鳴らした。
「みゅぅっ!」
そう、理子が瞬きした刹那―
「お子様は、そろそろ家でおネンネの時間だろう?」
「ぁんっ!?」
その小さな体を抱え上げ、
くるっ。
俺は体を入れ替えて、理子を長椅子に横たわらせる。
そして、立ち上がり、前髪を掻き上げつつ、部屋を飛び出し、羽田へ大急ぎで向かった。
ヒステリアモードの……頭で────
……Side_Out……
続くんだよ
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