T La bambina da I'ARIA…
第014弾 舞台に集い始める武偵たち
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Side_Nayu
「琴ちゃん、そろそろ時間よ?」
「あ、はい。今行きます」
先輩(同僚というべき?)のCAさんに呼ばれて私は彼女のあとに続く。
はい。今私は「綾瀬 琴里」という偽名を使いCAしてます。
え、なんでかって?
そんなの、潜入するからに決まってる。
変装は叩き起した瑠璃の力を借りている。なので、よっぽどのことがない限り、大丈夫だろう。油断はできないけれども。
今頃はもうアリアは空港で搭乗手続きを始める頃だろう。
想定内だけど想定外の消耗はしたがさて、ここから始まるぞ。
待ってろや、武偵殺しさん。ちゃんと教育してやるからねぇ?
先程の八つ当たりも入っていた私は不敵に笑みを浮かべていた。
……Side_Out……
Side_Kinji
俺は今、理子からメールが来たので指定された場所へ向かっていた。
何時もだったら結衣の奴の嫉妬も怖いのもあるが、そもそもこういう誘いはNGだしスルーするところだが、今回は特殊だ。
理子は先週の凪優と結衣の奴が無双したバスジャック事件に関連した情報を引き続き調べていて、今日の探偵科の授業をフケていた。
それに今日はアリアだけじゃなく、凪優に結衣も学校を休んでいた。その事も気になるしな。
まぁ、何と言うか、『虫の報せ』ってやつだ。
モノレールで学園島から台場に向かい、指定された店、「クラブ・エステーラ」に少し迷いつつも到着した。
どうやら此処は高級なカラオケ店のようだ。
店の駐車場には悪趣味な極彩ピンクの改造ベスパが停めてある。
あの一度見たら二度と忘れられないやつは理子のだったな。
「この子は一見、50ccなんだけど、時速はなんと、150km出せちゃうんだよ!」と自慢していたしな。
そんな車検スレスレの魔改造を施したのは武藤である。いくら金を積まれたからってホント、仕事選べよ。
時刻は早いもので夕方の6時。
何時もよりやけに鮮明な夕焼けは鮮血のようで、紺色の千切れ雲が異様に速く流れていた。
これは東京に迫る台風の影響なのだろうか。何時もより、風が、強い。
クラブに入った俺の目に飛び込んできたのはバーラウンジで会社帰りのOLやデート中の若者が芸術品のようなケーキをつついている光景。
よく見れば、その中に武偵校の女子もちらほら混じっている。流行ってるんだなこの店。
「キぃーくぅーん!」
奥から小走りにやってきた理子は何時ものロリータ制服を着ていた。
……いや、なんか今日のは一段となんというか……スゴい。
本人に言わせると《《勝負服》》だそうだ。ま、心底どうでもいいが。
この後、理子のペースに完全に乗せられ
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