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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第013弾 魔術師の対峙
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アリアの母親・かなえさんとの面会から数日が経ち、私はアキと中間報告ついでに通信をしていた。

「……これが今のところ判明してる事ね」
「そうか。凪優の予想は的中してたな」

 私が報告を終えて、アキの言葉。
 確かにその通りだと私も思う。

「リストにもあって習得技術も一致してたしね」
「でも確実な証拠が無かったんだろ?」
「まぁね。だから前一緒にバイトした時に仕込んだ」
「よく瑞穂のやつに見つからなかったな」

 私の報告にアキは驚愕していた。
 瑞穂さんはアキにとっても(|| ゚Д゚)トラウマーな人物なのだ。
 故にこの反応は当然なのである。

「多分黙認でしょ。把握していたみたいだし」
「マジかよ」

 瑞穂さんのやり手に戦慄のアキ。

「確証は言うまでもないわ。……でアキはどうなの?」
「サポートだけに限られるだろうな」
「そう……。ちゃんとサポートしてよね」
「んな事、百も承知だっての。しなかったら瑞穂に殺されるわ」
「あー、確かにそうかも」

 アキの言葉に納得する私。
 確かに粗相したら瑞穂さんに殺される。私も確実に。

「お前はお前でヒメの奴にも気をつけてろよ」
「あぁ……結衣ね。アイツもサポート要員にするし問題ないわ」
「だといいんだがな。ほら遠山がいたら強引にも行きそうなんだが」

 アキの懸念もご尤もだ。
 間違いなくダダこねる結衣が容易と想像できてしまう。

「まぁ……それもあり得るわね。だから瑞穂さんにちょいと頼んだ」
「何を……??」

 アキが私の方策を尋ねた。

「イ・ウー内での同系統能力者の指導の依頼を」
「そら、アイツも断れんわな。瑞穂の頼みを断ったらどうなるかは想像つくだろうしな」

 アキは納得といった感じだった。

「でしょ? 下手に暴走されても困るでしょ? 唯でさえ不安定なのに」
「まぁ……な。暴走時の抑制が厄介だからな。アイツの場合」

 アキの言う事は最もだった。
 結衣の能力は私の扱う能力形態と酷似している。
 だが、適性の違いなのかは不明だがかなりピーキーな代物なのだ。
 一度バランスが崩れてしまえばいとも簡単に暴走してしまう。
 実際に3年前に暴走を起こしてしまい、メンバー総動員でなんとか抑えたのだ。
 その時に施したパトラの封印によって事無きを得ている。
 封印が解かれたらあの時以上の惨劇は目に見えている。

「だからアイツをメインで出すわけにはいかない。だからサポート要員」
「それが最善策だな。それで俺が抑制に回れば良いんだな?」
「そうね。察しがよくて助かるわ」

 こういう時のアキは頼りなる。
 故に幾度なく組むのだろうけど。

「……で、突入方法はどうするんだ?」

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