T La bambina da I'ARIA…
第012弾 バイト中でも、有事の場合は参加する。
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「一体、どういう伝手を……?」
武偵殺しの核心に踏み込んだ記載が記されている資料を閲覧したアリアは私に資料の情報ソース元を尋ねた。
「………………。まぁいいか。アリアに話しても」
「……何か隠してるの?」
私の含みのある発言にアリアは即座に反応した。
「ねぇ、アリア。貴女の母親に罪を被せた元凶であるイ・ウーのメンバーって把握してる?」
「え、いきなり……? まぁ、大体は把握してるわ」
いきなり振られた事ではあったが即座に答えるアリア。
「その中にタロットカードが由来の二つ名を持つメンバーがいなかった?」
「確かに居たわね。『魔術師』,『愚者』,『隠者』。この3人よね」
アリアは私の問いに自身の記憶の引き出しを手繰り寄せて答える。
「そう。で、そのうちの『魔術師』が私」
「ほ、本当なの…………!?」
「本当よ。嘘じゃないわ」
私のアッサリと告白に対し、アリアは驚愕で目を見開いて言葉を失っていた。
「そうだったの…………。じゃあ…………」
「ああ、それは無い。だから安心して」
アリアは自らの心に芽生えた猜疑を口にしたが、私はアリアを諭す様に真っ向から否定した。
「私とアリア達が対立すること無いから。アリアの母親の一件に全員が関わっているワケじゃないもの」
「そうなの……?」
「ええ。少なくとも私含めた前述の3人は関わっていないわ。ま、その代替として新人が駆り出されてるけど」
「そう……。良かったわ」
私はサラッと重要事項を暴露しつつ、アリアを安心させる。
仮に私が敵に回ったとしたらデメリットしかない。それこそ、教授の思惑を崩しかねない。
そんな事になれば『研究』等容易く崩壊する。
だから、私はあの時の宣言通りに行動することにしている。
飽くまで私はサポートでその為であればどんな手段でも厭わない。
ベストなのはその中でアリアと特にキンジが成長する事だ。
キンジについては私と同じ二つ名持ってる奴みたくはなって欲しくはないが。
「凪優、ちょっと良い?」
「な、何……?」
アリアの言葉で思考から現実に戻る私。
「念の為に聞くけど、後の2人は一体誰なの? アンタ、知ってるんでしょ?」
「一人は同居人よ。そして、もう一人も名前聞けば思い出すんじゃないかしら?」
アリアの問いに私は少しはぐらかせたかのような答え方をした。
「焦らさないで」
「急かさないでってば。『隠者』がヒメ……姫神結衣、『愚者』がアキ……旭野將文」
アリアの剣幕に観念した様に私は答えた。
「あ
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