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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第68話:奪われる物
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フ、久しいな裏切り者。再会の挨拶はどうだ?」
「テメェ、メデューサ!?」
現れたのは幹部の1人、メデューサだった。この乱戦の最中、今度こそ透を始末しようとやって来たのだ。
「貴様の命、今日こそもらい受ける。ソーサラー、博士を安全な場所へ」
ライドスクレイパーを構えながらメデューサはソーサラーに撤退命令を出す。ソーサラーはそれに素直に従うと、ウェル博士を伴って転移魔法でその場から姿を消してしまった。
まんまとソロモンの杖共々ウェル博士を逃してしまったクリスは、歯噛みしてメデューサを睨み付けた。
「テメェら、いい加減しつこ過ぎんぞ!?」
「しつこくて結構。ミスター・ワイズマンが裏切り者の死をお望みなのだ。それを完遂する為に動くのは当然の事」
言うが早いか、メデューサは透に攻撃を仕掛けた。何とか対抗する透だったが、先程の不意打ちが響いているのか動きがいつもより鈍い。メデューサ相手に劣勢に立たされている彼に、クリスが援護しようとアームドギアをガトリングに変形させて支援しようとした。
それに響が待ったを掛ける。
「クリスちゃん、待って!?」
「何だよ、邪魔するな!?」
「でも! このままじゃ基地の人達の被害が大きくなっちゃうよ!?」
「うっ!?」
激情に駆られて周囲の被害を疎かにしそうになったが、基地の軍人達は未だノイズとメイジに苦しめられている。今し方まではクリスが数を減らしていたので何とか被害が抑えられていたが、ここでクリスが透への援護にかまけて周囲のノイズやメイジへの攻撃を怠るとまた被害が加速度的に増える。
ウィズは何をしているのかと言えば、彼は割と地道にハーメルケインでノイズとメイジを倒している。ご自慢のエクスプロージョンはどうしたと思わなくも無いが、こんな乱戦状態であんな魔法を使えば味方を巻き込みまくってしまう。流石に今はあの魔法は使えない。
――肝心な時に役に立たねえなぁ!?――
いつもは偉そうにしてるくせして、とクリスは心の中でウィズに毒を吐きながらも透への支援を止め軍人達の援護に回った。
視界の端でそれを見て、透は内心で安堵の溜め息を吐く。この状況で、多くの軍人達を助けられるのはクリスだけだと透も分かっているからだ。彼女には自分への援護より、ノイズやメイジへの対処をしてもらいたいと思っていたので響の説得はとてもありがたかった。
だがそれは当然、彼自身の窮地が続くという事。そしてメデューサは、一筋縄でいく相手ではなかった。
「そらぁッ!!」
メデューサが振るったライドスクレイパーが、透を防御ごと大きく吹き飛ばした。先程のバニッシュストライクの一撃は思いの外透の芯に響いており、足に踏ん張りが利かなくなっていた。
吹き飛ばさ
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