日向宅へのお誘い
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ャクラで作る絃。それにも元となるものが存在していたりする。元は無色透明の絃。チャクラを流し込む事によって、銀の光を放つ特殊なものを加工し、身体に身につけている。
今はイメージし易い両腕にブレスレットとしてつけているけど、最終的にはピアスにしたいなと思っていたりとか。ちなみにこの辺りの特殊素材は、どうやら私の一族の特殊技術らしいけど、私自身はまだ作れなかったりする。父さんが作ってくれたものを使わせてもらったりとかね。
将来的には、これも作ってみたいなぁと画策中だったりもする。が、そこに追いつくにはどれぐらいの年月がかかるのか。現代では中途半端な凝り性だった私はここにきて、相当の凝り性に進化したらしく、そういった研究にも余念がないのだ。
しかし時間が足りない。
たった五年しかランセイとして生きていないのに、こんなに切迫されるような時間の足りなさを感じていたら、きっと過労死してしまう。
そんな予感が過ぎらないわけでもないが、追求する事はやめられない。
悪循環だが、自分で選んでいるんだから仕方ないときっぱりと割り切る。
未だにジィと穴が開くんじゃないかと思う程見てくるネジに、右腕に細々と巻かれているブレスレットを見せた。
それなりに繊細に編みこまれた絃。これも将来的にはって事で現在途中段階だったりもする。
だけどネジには十分だったらしく、編み込みをじっくりと確認しながら「すごいな」なんて声を漏らしてて、その言葉が嘘偽りなく感じたから逆にこっちが嬉しくなってきた。
成長段階で、これからだって事は重々承知しているけど、褒められるのはやっぱり嬉しい。
「絃が使えるようになったら、編んでやる」
まぁ、ネジなら大丈夫だろうけど。
私よりも上手くなるんじゃないかという可能性は高いけど、それはそれでいいと思うし。ナルトにも作る気でいるから、二つ作るのも三つ作るのも同じだしね。
「あ…あぁ」
そして私の言葉に驚いたように目を瞬き、その後ゆっくりと何処か照れたように目を伏せていくネジ。
素直に、嬉しい、という言葉は言えないけど、これで十分だと私は作るという意思表示を込めて頷いた。
「所で…」
しかし、何となくネジの登場の意味を考えると話しが脱線したような気がして、ここで軌道修正をかける事にした。
「何か用だったんだろ?」
ネジの表情を見てたら、すっかりと抜け落ちていたらしい。
今度は呆気にとられたというか、間抜けな表情を浮かべたけど、そんな忘れた自分に照れたのか頬を軽く染めながら、言葉も短く首を上下に動かす事だけでの是と答える。
「俺の家に来ないか?」
照れていた所為か少し声は小さく、つっかえ気味だったけどそれがまた年相応に見えて、普段はクールっぽいネジも可愛く見えた。
い
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