第二章
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「是非助けましょう」
「この娘もお腹の中の子達も」
「そうして助けましょう」
「是非共」
「そうしないとな」
医師も言った。
「折角助けを求めに来たんだ」
「それならですよね」
「本当に皆助けないと」
「そして助けて」
「育ってもらいますね」
「そうしてもらおう」
こう言ってだった。
皆で助けた、だが。
やはり難産だった、一匹一匹生まれるについてもだった。
「いや、これはです」
「本当に難産ですね」
「この娘が助けを求めたのも当然です」
「ではですね」
「我々としてはですね」
「応えないとな、まだだ」
ここでこうも言ったのだった。
「お腹に子供がいるからな」
「全部産んでもらいましょう」
「そうしましょう」
「是非共」
「ああ、我々が手伝おう」
こう言ってだった。
さらに産んでいった、だが。
最後の一匹がだった。
「中々だな」
「ですね」
「これはです」
「難しいですね」
「難産ですが」
それでもとだ、こう話してだった。
最後の一匹のお産を行った、全員で努力してだった。
最後の一匹を産まさせた、合わせて四匹の子供が生まれた。皆母親と同じ模様だがそれぞれ白が多かったり黒が多かった里した。
そしてだ、その四匹を見るとだった。
「二匹白が多くて」
「両方雌ですね」
「それで黒が多い二匹が雄で」
「雌が二匹で雄が二匹」
「そうなっていますね」
「四匹共元気ですし」
「母猫も」
「いや、よかった」
こう言うのだった。
「本当に」
「全くですね」
「じゃあ後はこの子達をどうするか」
「それが問題ですね」
そのことも話された、するとだった。
医師が提案して飼い主を探した、するとイスタンプールで大きな店を持っている男が引き取ってだった。
母親はマハミーネ、雄はメフメットとケマル、雌はミュフィデとハリデと彼が名付けた。そうして彼は猫達に言った。
「これから宜しくな」
「ニャア」
「ニャン」
「ナア」
「ナ〜〜オ」
「ニャアン」
「この子達のことは聞いてますね」
医師は男に尋ねた。
「この病院に来て」
「はい、難産になると自分でわかって」
「それで、です」
「賢い母猫ですね」
「全くです、では」
「はい、これからは」
「貴方がこの子達を助けて下さい」
こう男に言った。
「宜しくお願いします」
「それでは」
男も約束した、そうしてだった。
猫達は彼に引き取られて病院を後にした、後に病院は猫の母子が彼の家で幸せに暮らしていると聞いた。
それで医師はスタッフ達に言った。
「よかったな」
「はい、うちに来てよかったですね」
「あの母猫がそう決めて」
「本当によかったですね」
「全く
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