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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
探偵と助手O/反撃の狼煙
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険人物欲張りセットが乗り込むんだからな。
どうしようにも気付かれるのはしょうがない。
ということはあれか。気付く前に見張りを殺すか。

「おい。」
「…?」

と、四人で仲良く作戦プランを立てている中、やってきた男が一人。

「お前は…!」
「考えが変わった。わしもおまんらに協力するぜよ。」

あの時喧嘩した、岡田以蔵であった。

「なんだお前…俺が気に食わねーから斬りにきたのか?」
「なわけなか。おまんにいいもん一発もらってのう…酔いが覚めた。じゃからおまんらに協力しようかと思うての。」

そう言う以蔵だが…。
まぁ、そうだよな。

「お前、マスターが囚われてるって言ってたよな。」
「ああ。」
「助けたいってことなんだな?」

静かに無言で以蔵は頷いた。
こいつは腐ってもサーヴァントだ。
余程のことがない限り、マスターなんて見捨てない。

「わしは元財団お抱えの傭兵じゃ。わしなら奴らは油断するだろうし目も欺ける。」

今は少しでも頼りになるものは頼りたい。
元財団。そして傭兵。
信用性はないが、

「分かった。院長先生に伝えとく。」

俺はこいつを許すことにした。
で、こいつなのだが、

「お前…。」
「こいつ…。」
「僕、この人知ってる。」

なんと偶然か運命か、
大和、葵、舞の3人はこの岡田以蔵を知っているのであった。

「…!!」

以蔵も以蔵でやべーものに出会ったみたいな驚きの表情をしている。

「おまんら…よう見たらあの時の…!」

震える手で指さす以蔵。
何?知り合い?

「知ってんの?」
「忘れるわけがありません。大和くんを暗殺しようとしたけど失敗したあの岡田以蔵でしょ?」
「ええ、葵様を暗殺しようと企てましたが、返り討ちにあったあの岡田以蔵様ですね?」
「おれも覚えてるヨ。夜道でマイを襲ったが逆にますたあ殿の腕持ってかれちまった腑抜けの岡田以蔵だろ?」
「ええ加減にせんかおまんら!!その悪意に満ちた言い方を!!」

うん。
なんか繋がった。
ちょっと前に岡田以蔵が話していたこと。
彼はまだ財団お抱えの傭兵だった頃、どうやら要注意人物の始末を任されていたらしい。
つまり、転落人生を歩むキッカケになったのが間違いなく

「忘れもせん…おまんらのせいで…おまんらのせいでわしのマスターは…!」
「今更被害者面されてもあたし達困んだけど。」

確かにそうだ。
あっちは仕事かもしれないがこっちも殺されないため全力で抵抗するからな。

「まぁでもよ、以蔵さんもお前達もこれまでの事は水に流すとしてさ。」

苦渋を舐めさせられた3人を前にその恨みは捨てきれないかもしれないが、ここは我慢してもらおう。
以蔵は握
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