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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
探偵と助手O/反撃の狼煙
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思い出した。まず俺もアバラ逝ってるしね。
だが見たところ全員ピンピンしてるし、紫式部にいたっては顔に傷1つない。
そのトリックは

「魔法のキュケオーン。だそうだ。」
「は?」

麦粥であった。

「あっちでキルケーが炊き出しをやってる。サーヴァントだろうが人間だろうが食べればたちまち怪我が完治する魔法のキュケオーンをな。」
「なにそれ…」
「誠。お前も食べて来い。嘘じゃないぞ。」

確かにこの身体では戦いにはいけない。
しかしどんな怪我も治る魔法のキュケオーンか…。
胡散臭過ぎる。
ここにいる全員は食したらしいが本当に食べるだけで治るのだろうか。

「じゃあ行ってくる。」

俺はその真偽を確かめるため、大和に言われるがまま炊き出しの行われてる広場へと向かうことにした。


?

「マジで治った。」
「だろ?」

結論から言わせてもらおう。
ホントに治った。
キュケオーンすごい。
呼吸するたびじくじくと傷んだ場所も食ったらこの通り。
今ではどこも痛くなく、むしろ身体の調子が良いまである。

「これで、全員準備完了だな。」

一度は敗れた俺達四人と四騎。
しかしたかが一度負けただけではいそうですかと素直に相手の要求を飲むほど俺達は出来た人間じゃない。

「今更だけどよ。作戦メンバーにはお前達もキッチリ入ってる。」
「分かってる。大まかな内容は聞いてるが…勝機はあるのか?」
「ある…と言えば嘘になるかもな。あんだけ考えてもうあいつに勝てる可能性が"アレ"しかない。」

大和達は事前に大まかな作戦内容は院長先生達から聞いている。
俺達の他に加わるメンバーも、そしてあいつ…神代正義への対抗策もだ。

「あたし達の以外に連れてくるサーヴァントもだいぶ偏ってるけど?」
「それがいいんだよ。いや、そいつらじゃないと俺達は神代正義には勝てない。」

ちなみにだが、奇襲をかける俺達四人四騎だが他に連れていく作戦メンバーとして俺はあるサーヴァントを院長先生に二騎所望した。
それらを見て確かに全員が思うだろう。
本当にこのサーヴァントを連れて行って、勝てるのか?と。

「俺達がやることは奇襲による混乱。そして謎の見えない壁の解除。あわよくば神代正義の撃破だ。」

指を立てながら順を追って説明していく。
1つに侵入方法だが、これは子安さんが知っている。
財団の船に成り済まし、コッソリと入港してやろうという作戦なのだが

「でも僕達、全員顔は見られてるんだよね?」
「だな…。」

舞がそう疑問を口にする。

「聞いた話によれば俺や誠、そしてお前と葵は財団から危険人物扱いされてる。変装しようにもすぐにバレるだろう。」
「じゃあ奇襲は難しくない?」


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