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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
東・京・壊・滅
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れていたみたいなんだ。おかしいことにそれを見た連中は皆こうなってる。」
「…。」

今や日本全国、世界全てが神代正義の味方になっている。
何故だ?どうして?
クソみてーな事しかしてねぇ葛城財団の1人だぞ?なんでそこまでして肩を持つ?

「それにだ、国のお偉いさんは葛城財団を全面サポートする事を決定。じきに代表の言う通り、サーヴァントは全てこの東京に集めさせるそうだ。」
「…なんすか、ソレ。」

空いた口が塞がらない。
ここ最近の世間、サーヴァントを受け入れつつある世の中だったってのに、
まるで掌を返したようにサーヴァントを"悪魔"と決め、今度は国そのものが迫害することを決めた。
全員がなんの疑問も持たず、こうして正義の考えに賛同している。

「各地でサーヴァントが迫害され、中には殺された者だっている。オーシャンビヨンドでもそうだ。今でも悪魔を追い出せとデモ隊が押し寄せているんだ。」
「…。」

何も、言えなかった。

?

それからしばらく歩くと防波堤についた。
誰もおらず、先の戦闘が嘘のように静かでただ波の音だけが聞こえる。

「…。」

弱気になるつもりはなかったが、ここまで追い込まれ、詰んだとなるとさすがにこの俺もどうしようか悩む。
いきなり世間はサーヴァントの迫害を始め、葛城財団の味方をした。
じきに契約者である俺達は、殺されるだろう。
そしてサーヴァント達は、おっきーは…。

「まーちゃん!!!」
「…!」

聞きなれた声、
振り返るとそこには焦った表情で駆け寄ってきたおっきーが。
するとそのまま

「ダメだよまーちゃん!!」
「!?」

抱き着き、俺を防波堤から遠ざける。

「おいなんだよ!」
「今まーちゃん、飛び込もうとしてたよ!自殺なんてダメだよ!らしくないよ!」
「…。」

どうやら俺は無意識のうちに歩き、海へとダイブしようとしていたらしい。
おっきーは俺を探しており、それで偶然飛び込もうとする俺を見つけ全力疾走で駆けて来たとか。

「ああ、俺…。」
「確かにあの時負けたけど、次勝てばいいでしょ!?まーちゃんは名探偵なんだから、きっと逆転の手段だっていくらでも思いつくよ!」
「逆転の手段…か。」

確かに俺は名探偵かもしれない。
いつもならいいアイデアがひらめくかもしれない。
けど、

「残念だけどなおっきー、今回は無理ゲーだよ。」
「え…」

もう、俺達に勝ち目なんてものはない。

「まーちゃん…?」
「あのさ、どうしようもねーんだよ。俺達サーヴァントとマスターにもう味方なんて居ない。知ってるか?国のお偉いさんは葛城財団を全面サポートするってさ。」
「…。」

おっきーの顔がだんだん曇る。
まーちゃんら
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